SSブログ

2012年電子マネー展望(1)Edy [電子マネー・QRコード決済]

あけましておめでとうございます。
元祖・鉄子でもあり、「電子マ姐(ねえ)さん」としても売り込みを図ろうとしている
トラベルライター兼、電子マネー研究家・岩間昌子です。今年もよろしくお願いします。

激動の2011年が終わり、今年もまた、大事件の容疑者が十数年逃亡の末の逮捕劇とか
信越地区や、関東~東北南部の幅広い地域で最大震度4の地震が発生とか
平穏無事とはいいがたいニュースが目白押しという状態での始まりとなりましたが。

昨年、2011年は、電子マネーにとっても「歴史の転換期」となったかもしれません。

いうまでもなく東日本大震災や、その後の計画停電の実施などで
これまで拡大方向にあった電子マネーの普及にブレーキがかかる形となり
しょせん停電時には役に立たない、災害時にはもろい存在なのだ。
便利なものかもしれないが、決して万能ではないものだと思い知らされることに。

しかしながら、当時の新聞で「もちろん停電などでレジの決済端末が利用できなくなれば
使えないことに変わりはないが、決済時に本部との通信が必要なクレジットカードと違い、
電子マネーの個々の決済はオフラインで完結するもの。だからクレカに比べれば災害時に
利用できる可能性は高いといえるだろう」と書かれた記事を見つけまして。
思っていた以上に、災害時でも電子マネーは使えるチャンスがあるんだなということも、
知る結果になりました。

そして夏以降、徐々に復興が進むにつれて、電子マネーの利用も回復傾向をみせ
特に昨年、急激にユーザを増やしたスマートフォンに向けて、主たる電子マネーのほとんどが
対応アプリを開発し、続々とサービス提供を開始。
「おサイフケータイ」の電子マネーは従来型の携帯電話から、スマートフォンへ
軸足を移しつつあるといえるでしょう。

また個人的にも、壊滅的な経済状態のなか、新しくクレジットカードを申し込んでも
無事発行されることがきわめて難しくなっている立場の人間として、
クレカがなくても、また少額決済でも、ポイントやマイルをためる格好の手段として
電子マネーの存在は、きわめて大きいものになっています。

ことに、やはり経済的な事情などで、マイルをためても旅行に使うことは難しく
むしろマイルを電子マネー(ANAマイル→Edy・Suicaポイント、JALマイル→WAON)に換えて、
生活の足しにすることのほうが多くなっているのです。

勝手に「電子マ姐(ねえ)さん」を名乗り、時間があれば電子マネーの勉強につとめ
ブログを通じて(将来的には書籍等を通して)、皆様に電子マネーの便利さを知らしめ
普及に貢献できればと思っている私。今年はこれまで以上にいっそう、ブログ上で
電子マネー関連の情報を取り上げるつもりです。

そこで、新年特集は「2012年電子マネー展望」と決め、5回にわたって
個々の電子マネー別に、現状や注目点、これからの動きなどを予想したいと思っています。

とはいっても、最近は仕事などが忙しくて、率直にいって勉強不足。
きちんと分析したというよりは、あくまで主観に基づく記事であることを
ご了解いただければと思います。そのうえで、気楽に読んでいただければ幸いです。

まずはトップバッターとして、2011年にデビュー10周年を迎えた、老舗的存在の電子マネー・
Edy(エディ)について、取り上げましょう。

ANAマイレージクラブと提携し、ふだんの生活でもマイルがたまるということで
特にANAマイラーに爆発的な人気を博しているEdy。クレジットカードによるEdyへのチャージで
ポイントやマイルが付与されることなどを利用し、短期間に大量のマイルを稼ぐ技がひと頃は、
ブログや掲示板、SNSなどでさかんに披露されていました。

ところが、「クレジットカードによるEdyへのチャージは、ポイントやマイルの付与対象としない」
「コンビニでの公共料金等の収納代行を終了」など、大量のポイント(マイル)獲得が可能な
サービスを中止したり、ポイント(マイル)の付与条件を厳しくしたりする動きが出るようになると、
皮肉にもEdy離れが加速し、Edyを発行するビットワレットは、2009年12月には楽天の連結子会社に。
ややもすればANAマイル一辺倒で躍進してきたとも思われる方針を一転し、
楽天スーパーポイントをはじめ、さまざまなポイントをためることができる電子マネーを運営する
会社として、新たなスタートをきることになりました。

楽天傘下になってからのEdyは、ほかの電子マネーに先駆けて、
新しい技術やサービスを導入する動きが目立っています。
「おサイフケータイ」のEdyに限りですが、12種類のポイント・マイルのなかから
好きなポイント(マイル)を選んで登録すれば、どこで使ってもそのポイント(マイル)が
たまるとか、Edyの形状にしても、カードや携帯電話アプリのほか
フィギュア、リストバンド、ストラップ、腕時計、iPhone4用のシールなどさまざま。
スマートフォンやネットショッピングでの決済にもいち早く対応しており、
また、各種キャンペーンがひんぱんに行なわれているのも特徴です。

何より、地域や系列店にこだわらない独立系として、大手コンビニはほぼ総ナメ。
全国各地で使え「電子マネーで何が使えるか迷ったら、Edyを出せばとりあえず大丈夫」
といったような、汎用性の高さは特筆すべき点といえそうです。

ところが、使える店舗数などは多くても、ほかの電子マネーに比べて
実際に使われている割合が低いという調査結果も出ているようです。
これは思うに、大量のポイントやマイルを稼ぐチャンスが減り、電子マネーを使い慣れている人に
とっては、昔ほどお得ではないということで「Edy離れ」が起きていること。
逆に電子マネー初心者にとっては、Edyでいろいろなポイントをためることができたり、
上手に利用すれば効率よくポイントやマイルをためることができるといわれても、
かえって仕組みが複雑でわかりにくいという意見なども…。
半面、乗車券を兼ねて1枚で使えるSuicaなどの交通系電子マネーや、
ポイントの使い道がほぼ「買い物での割引」に限定されている流通系電子マネー
(nanaco、WAONなど)のほうがわかりやすくて便利だと感じ
それらの電子マネーに人気が集まる理由にもなっているようです。

でもベテランのかたを中心に、Edy人気は根強いものがありますし、
ひとたび使い慣れると、手放せない存在の電子マネーであることも確か。
ほかにはない特徴を理解して、使っていくことが(Edyに限らずですが)
ポイントやマイルをためていくうえで、大事なことといえるでしょう。

さて2011年には、スマートフォン対応やEdy付きストラップ、腕時計の販売のほか
「エディパラ!」から「Edyもらえるモール」へのリニューアル、ビックカメラでの
Edy導入開始(今春、全店に導入予定)、そして「auかんたん決済」により
携帯電話代とEdyチャージ分の金額を合算して、後払いでの支払いが可能になるなどの
サービスが開始されました。

なかでも「auかんたん決済」への対応は、クレジットカードチャージにより
ポイントやマイルが付与されるサービスの、事実上の復活ではないかと期待されましたが
現在のところ「auかんたん決済」でEdyへのチャージ分が合算できるのは
通話料の支払いを口座振替にしているかたのみ。クレカ払いのかたは対象外だそうです。

でも、「通信料の支払いをクレジットカード支払いにしているお客様の本サービスの
ご利用については、今後検討してまいります」という文言も、公式サイトのリリースにあり、
auユーザとしては、期待しないわけにはいきません。

特に個人的に、今年7月22日で使えなくなる機種を持っていることもあり
KDDIから、機種交換を促すメールや手紙、電話までバンバン来ている身としては
一刻も早く、クレカ払いのかたにも「auかんたん決済」サービスが適用されることが
今後ともauを使い続けようという意志につながるので、実現を願ってやみません。


よろしければいずれか、クリックお願いします。

にほんブログ村 その他生活ブログ 電子マネーへ      にほんブログ村 小遣いブログ マイレージへ       「ポイント・マイル」ブログランキング参加中
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:特典・懸賞