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顧客囲い込みへ、流通系電子マネーの攻勢-2013年11月2日付の日経から [電子マネー・QRコード決済]

本日、2013年11月2日付の日経新聞朝刊は、nanaco(ナナコ)、WAON(ワオン)といった
流通系電子マネーを擁する小売り大手が、2014年春の消費税増税後をにらんで
顧客の囲い込みを図り、増税後の売り上げの落ち込みを抑えようとする動きがあることを報じていました。

まずは、WAONを運営するイオンから。
先頃、子会社にしたダイエーに対し、来る2014年2月から約290店舗に順次、
WAONを導入するとのこと。
*確かに朗報には違いないんですが…地元のダイエーはもうすぐ閉店(号泣)

イオンはそれ以外にも、55歳以上に需要が多い特定の商品に大量のポイントを付与するキャンペーンも
計画中とか。
*実施中の「ポール・マッカートニー来日公演記念キャンペーン」もその一環かな

一方、自グループ内での利用にほぼ特化した形だったnanacoを擁するセブン&アイは、
ようやく、グループ外へのnanaco展開に重い腰を上げたようです。

新たに三井住友カードと業務提携。11月6日からは、東京駅八重洲口の地下街
「東京駅一番街」の加盟店約100店が、nanacoの取り扱いを始めるそうです。
*でも現時点では、nanaco・東京駅一番街・三井住友カードのいずれの公式サイトにも
この情報は掲載されていないようなのですが
<付記>その後出た三井住友カードのニュースリリースによると、東京駅一番街には
nanacoのほか、楽天EdyやWAONも同時に導入されるそうです

そして5年後には、全国約2万店の三井住友カード加盟店で、nanacoを
利用できるようにするとのことですよ。
*三井住友カードといえば、後払い式電子マネー「iD(アイディ)」との関係が強い感がありますが、
プリペイド式はnanacoに注力するのかな

さらに、新しく電子マネーに参入するというのが、名古屋・東海地区を中心に店舗網を形成している
ユニーグループ
傘下のスーパー「アピタ」「ピアゴ」「ユーホーム」など約230店舗で
2013年11月21日から、電子マネー「uniko(ユニコ)カード」の取り扱いを開始とのこと。

こちら、200円で1ポイントのunikoポイントが貯まり
500ポイントで500円分の電子マネーに交換できるというけれど
クレジットカードチャージは不可というし、ほかのポイントへの交換も今のところ不明。

2014年秋には、全国のサークルK・サンクスにも導入というんですが、
果たして大成功といくんでしょうか!?
*サークルK・サンクスには同時期に、楽天の実店舗ポイントサービス「Rポイント」に
参入するという話もありますね

さて新聞記事には、「主要電子マネーの普及状況」と題し、
iD・QUICPay(クイックペイ)などの後払い式電子マネーを除く、
プリペイド式主要6種類の発行枚数、利用可能拠点数、2013年4~9月の総決済件数
(前年同期比増減率含む)を示した一覧表が合わせて掲載されていますが。

流通系と鉄道(交通)系電子マネーが決済件数を順調に伸ばしている一方で、
唯一、前年同期比でマイナスになってしまったのが、あの楽天Edy(エディ)

何しろ、発行枚数も利用できる場所もダントツで多いのに
決済件数の実数自体、nanaco・WAONはもとより、Suica(スイカ)にも水をあけられ…

日本の電子マネー普及に大きく貢献し、かつては電子マネーの代名詞的存在でもあったEdyが、
このような状態に陥ってしまうなんて、誰が想像したでしょう。

思えば、「どこででも使える」「いろいろなポイントが貯められる」という
Edyの長所と思われる汎用性が、逆に、電子マネー初心者にとっては、
限られた場所で限られたポイントしか貯められない流通系などと比べて、
かえって、システム的にわかりにくいとか、メリットが見えにくいと判断されているのかもしれません。

確かにEdyも楽天傘下になってからは、流通系と同様、「楽天スーパーポイントが貯まる」設定の
Edyに対し、囲い込みともいうべき優遇措置がとられるようになり、
新規ユーザの獲得にも積極的に取り組んでいるようです。

例えば、今回の日本シリーズに絡む楽天セールでも、楽天Edyについては、
初めて「楽天スーパーポイントが貯まる」設定を完了するとポイント4倍になるという
企画が予告されてますが。
*日本シリーズの結果いかんでは、変更の可能性もあります

逆にANAマイラーなど、以前からのEdyユーザに対して、もっと利用を促進しようという
動きがほとんど見えてないような気がしてなりません。

当ブログで、毎月のように案内している楽天Edyのキャンペーンについても。
始まったばかりのものを中心に、ザッとあげてみたところ。

コナカで楽天Edyを使おう!(2013年10月26日~2013年12月1日)
*一回あたり5,000円分以上のお支払いをされたかたに、抽選で5,000円分のEdyがあたる

ワイプでEdyを使うと500円のEdyがあたる!!!
(2013年10月28日~2013年12月27日)
*モンテローザグループのインターネットカフェ「ワイプ」の利用で抽選でプレゼント

信金チャージリニューアル記念!もれなくEdyプレゼント
(2013年10月28日12:00~2014年1月31日16:59)
*はじめてのチャージで100円分プレゼント。ただし楽天会員、おサイフケータイ限定

【ファミリーマート限定】抽選で30円割引券が当たる!
(2013年10月22日~2013年11月4日)
*全国のファミリーマートで楽天Edyを利用、または現金などでお買い物すると、
抽選で「楽天Edyお支払限定」の30円割引券がその場で当たる

コカ・コーラの自販機の製品でEdyをゲット!(2013年10月28日~2013年12月22日)
*コカ・コーラ自販機で楽天Edyを使って商品を購入すると、5円分~10円分のEdy還元

デイリーヤマザキで50人中1人にEdy2,000円分当たる!
(2013年11月1日~2013年12月31日)
*デイリーヤマザキで、1回に5,000円以上チャージしたかたが対象

『ロフト』で、もれなく3%分Edy還元!(2013年11月1日~2013年11月30日)
*ロフトの一部店舗・テナントにて、合計2,000円以上の楽天Edyの利用者対象に

銀行からのオートチャージでもれなく200円プレゼント!
(2013年11月1日~2013年11月29日)
*初めてのオートチャージでプレゼント。こちらも楽天会員、おサイフケータイ限定

【Edyルーレット】たくさん回してEdyをGET!最高1万円♪
(2013年11月1日10:00~2013年11月29日16:59)
*auスマートパス会員、かつ、auおサイフケータイをご利用のかた限定

キャンペーン数はたくさんありますが、対象者とか対象のEdyが限定されているものがほとんど。
また、対象店舗も限定されているものが多いです。
自分の場合でいえば、おサイフケータイのEdyはもってないので、金融機関の
チャージキャンペーンは参加できないし、コナカ・ワイプ・デイリーヤマザキは
身近に利用しているお店じゃないし、ロフトやコカ・コーラのほうは
同時期に実施しているほかの電子マネーのキャンペーンで参加する予定だし、
ファミマについては、JMB WAONでお得にJALマイルがたまるようになったので…

かつて、自分が1万円分のEdyを当てたことのある、対象のEdyや店舗を限定しない
チャージキャンペーンなどは、すっかり鳴りを潜めた感じ。

こうしてみていくと、Edyがかつての栄光を取り戻すには、一般のクレジットカードによるチャージで、
ポイントやマイルが付与されるサービスが復活するのがイチバンかも。
あくまで個人的な希望ですけどね。


お読みくださいましてありがとうございます。次回もお楽しみに。
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