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大韓航空がマイレージプログラムを大幅改定 [その他の航空会社]

1984年に、アジア初の航空会社常用顧客(いわゆるフリークエント・フライヤー)
優待プログラムとして誕生したのが、大韓航空(KE)の「SKYPASS(スカイパス)」
(アジア初とは、知りませんでした。でもJALもANAも、本格的なマイレージプログラムが
始まったのは確か1990年代半ばと記憶しているから、早いのは確かですね)

今は三大航空連合のひとつ、「スカイチーム」に所属するアジアの有力な航空会社として
位置づけられている大韓航空の、その「SKYPASS」が、このほど、お客様のために、
新しいマイレージ政策を実施するとのことです。

ポイントとなるのは、次の4点。


1.マイレージの有効期間を10年に延長

これを聞いて、「あれ、KEのスカイパスってマイルは無期限じゃなかったっけ?」って
記憶があったんですが、調べてみたら、2008年7月1日以降は、有効期限が5年間に
なってたんですね。それが2008年7月1日までさかのぼり、それ以降に獲得したマイルは、
すべて10年間に延長されます。また、無期限時代の2008年6月30日までに
獲得したマイルは、これまでどおり無期限となります。
なお、特典への交換などでマイルを差し引く場合は、有効期間が設定されている
マイルから交換され、2008年6月30日以前に積算されたマイレージは、
最後に交換されるとのことです。


2.ボーナス特典の利用がさらに便利に

マイレージ減算によるボーナス特典で利用できる座席数を増やすそうです。
具体的には、ピーク期間でもボーナス特典予約が可能な座席を一定量用意し、
予約状況によってはさらに多くのお客様が予約できるよう割り当てを行ない、
お客様がより便利にボーナス特典を利用できるよう改善されるとのこと。
また、KEのホームページ上にボーナス特典予約が可能な座席状況が確認できる
メニューを新設し、予約状況を公開。お客様の利便性の向上を図るそうです。


3.マイレージの使用対象の拡大

これまで航空券やアップグレード、レンタカー、ホテル、パッケージツアーなどに
限られていたマイレージの利用が、今後は超過手荷物、空港ラウンジ、リムジンバスにも
利用できるようになる予定。さらに、パッケージツアー商品も大幅に増やし
年中利用できるよう利用期間も見直すそうです。


4.家族マイレージ合算の範囲も大幅拡大

不足しているマイレージを合算して使用が可能な家族の範囲が、会員本人とその配偶者、
両親、子供、祖父母、孫に限られていたものを、兄弟姉妹や配偶者の両親、子供の配偶者まで拡大。
ちなみに日本の航空会社の家族プログラムは、生計を同一にする配偶者と
一親等(両親と子供)に限定されています(ANAはさらに同居していることも条件に)。


こうしてみると、電子マネーやポイントなどにも交換できるJALやANAのマイレージ特典に比べ、
3.はやや物足りなさが残るものの、それ以外はおしなべて、大韓航空のほうが
利用者にとって喜ばしい改定になっているような気がします。それでなくても、日本の
航空会社のマイレージプログラムなんて、昨今は「改悪」のほうが目立っていたような
感じもぬぐえませんし。何しろ厳しい航空業界にあって、KEの今回の改定のニュースは
むしろ快挙といえるのかもしれません。

しかし世界的に見ると、一度でもマイルの獲得/利用があれば、自動的に有効期限が延長され、
実質無期限という航空会社も少なくありませんし(まあ、KEの
放置しておいても10年間有効は、それはそれで画期的とは思いますが)、
マイレージ特典も、もっとバラエティに富むものが用意されているところもあったり。

さらに家族の合算についてはよく知らないけど、特典の利用を家族に限定しているなんて、
ひょっとして日本とかごく限られた地域のエアラインだけ?
(日本の航空会社は二親等まで。KEは本人と祖父母、両親、子供、孫、兄弟姉妹、
義理の両親および義理の子供で、配偶者などには触れられていません)

それでも、以前からスカイパスに入会していた人はもちろん、韓国によく行くかたや
スカイチームのマイルをためようとしているかたにとって、今回のKEのプログラム改定は、
歓迎すべき話には違いありません。

なお、今回の改定の時期ですが、「システムなどの与件が整い次第、段階的に
実施する予定」とのことです。

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