2012年度新規開設路線情報（ANA編）

皆さんこんにちは。元祖・鉄子でもあり、「電子マ姐（ねえ）さん」としても売り込みを
図ろうとしているトラベルライター兼、電子マネー研究家・岩間昌子です。

本日未明、ANAの787が羽田からフランクフルトに向けて飛び立ちました。
同社にとっては、最新鋭ボーイング787機による初めての長距離国際路線になるわけです。

これ以外にもANA、そしてJALでも、今年開設を予定している路線は
特に787がらみのものも含め、話題がいっぱい！
というわけで、今日と明日の２回に分け、両社から先日発表された2012年度の
「航空輸送事業計画（路線便数計画）」をもとにしながら、今年度新規開設予定の
国際線・国内線について、概要をお知らせしたいと思います。まず、今日はANA編。

さて、さる2012年１月17日にリリースされた「2012年度ANAグループ航空輸送事業計画」ですが。
http://www.ana.co.jp/pr/12-0103/11a-150.html

やはり、同社肝いりのボーイング787を、国際線・国内線ともに
積極的に活用していくことが今年度事業計画の目玉になっておりまして。

国際線のほうでは、以前、当ブログでもチラリと触れました
成田－シアトル線（2012年度下期新規開設予定）、成田－サンノゼ線（2012年度中の開設が目標）、
いずれも、増機分の787長距離国際線仕様機による開設が予定されています。

このことからもわかるように、北米線のさらなる拡充により、同じスターアライアンスメンバーで
あるユナイテッド航空（コンチネンタル航空含む）とのネットワークを強化していくのが、
2012年度の最重要事項のようです。

一方で、ここ数年力を入れてきたと思われる、中国路線をはじめとするアジア路線については、
中部－上海（浦東）線の再開（2012年３月25日～10月27日）はあるものの
最近のなかでは、比較的おとなしめの路線計画にとどまっている感も。

既存の北京線（成田・関空発着）の機材を767-300ERに大型化したり、羽田発の
北京・上海（虹橋）線の増便計画（１日１往復－１日２往復）もありますが
2012年度は、787を軸とした欧米線の積極展開が国際線の柱になりそうです。

次に国内線ですが、こちらも787の活用がメイン。
「2011年度就航の羽田－岡山・広島・伊丹・山口宇部・松山の5路線に続き、2012年5月に
羽田－福岡・鹿児島線に投入。上期中にはさらに羽田－熊本線への投入も計画し、
下期以降も受領スケジュールに応じて順次投入路線を拡大していく」とのこと。
なんか西日本ばかりって感じがしないでもないんですが、ともかく787が日本各地に
翼を広げていくことでネットワークが広がり、日本も元気になっていくということで
期待はしていきたいと思います。

それより、個人的に、787の話題よりもビックリしたのは。

岩国空港の民間利用再開を受け、2012年度下期に、48年ぶりの岩国空港発着定期便となる
羽田－岩国線（1日4往復）を開設する、というニュース。

確かに、ちょっと利用しにくい位置にある山口宇部と比べると
岩国は、広島県西部～山口県東部の幅広い地域の利用者を取り込むことができそうですが。
このあたりって、関西３空港以上に、空港が密集することになりませんか？
（787が投入されるとはいっても）山口宇部の利用に、影響が出ないといいんだけど。

そのほか、成田－新潟（2012年３月25日～）、伊丹－福島（2012年６月１日～＊）の
新規開設もありますね。特に伊丹発着路線については、伊丹空港発着枠の追加利用が
可能になったため、伊丹－仙台・新潟・福岡・大分線の増便も計画されているとのこと。
＊伊丹－福島は、現在IBEXエアラインズとのコードシェア便として運航されている
１日５往復のうち１往復のみ、６月からANAの単独運航になるという意味らしいです。

うーん、その一方で、関空はというと…。子会社・ピーチがこないだ発表した新規路線就航計画をみると、
結構華やかな感じもするけど、結局、伊丹と関空ですみ分けが進むということかな。

まあ、ANAのそのほかの国内線の増便・再開路線をみても、伊丹発着路線を含め
IBEXエアラインズとのコードシェア便が少なくないんですけどね。


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