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航空会社の明暗 [その他の航空会社]

今日9月20日は、空(そら)の日。
「海の日」(7月第3月曜)のように、祝日になってるわけじゃないし
「鉄道の日」(10月14日)ほど知られてないようですが、
多くの人々に、民間航空への理解と関心を高めてもらうため設定された、
いわば、飛行機の記念日なのです。

では、なぜ9月20日に定められたのでしょうか。
国土交通省のホームページによると、「空の日」の起源は
今から68年前の昭和15(1940)年に制定された「航空日」までさかのぼります。
この年は、日野・徳川両陸軍大尉が代々木練兵場にて
我が国最初の動力飛行を披露(明治43年)してからちょうど30周年にあたっていたこと、
また、紀元2600年の祝典諸行事の計画が国を挙げて進められていた時期でもありました。

このような時に、我が国航空の歴史を記念し、航空思想の高揚と航空技術の振興を図り、
航空日本の将来の発展に努めるための国家的行事を実施すべきだという声が
航空関係者の間で上がったことで、政府が「航空日」を設定し、
毎年1回、官民共同の各種航空関連行事を行なうことになったのです。

じつは、第1回目の「航空日」は9月28日でした。
学校・民間団体・新聞通信社の挙国一致的協力のもと、航空大会、グライダー大会、
航空功労者表彰式、講演会、論文募集、標語募集、展覧会、演劇、演奏会等
さまざまな行事が行なわれたそうです。
で、翌年(太平洋戦争の勃発した年になりますが)、航空関係省庁間協議において、
9月20日が「航空日」と制定され、昭和20~27年の中断はあったものの、
毎年実施され、平成4(1992)年に、国民にとってより親しみやすい
ネーミングということで、「空の日」と改称され、現在に至ってるというわけです。

つまり、なぜ「9月20日」にしたのかは、国土交通省のサイトからは
はっきりとはわかりませんでした。

だいたい、台風とか秋の長雨シーズンの真っ最中に、「空の日」を制定したのも
不思議な話。今年も折しも、台風13号の影響が心配されましたが、関東地方の場合は
さしたる被害もなく、台風一過の見事な青空…とはいかないまでも
まずまずの天気だったといえるでしょうか。

さて今日は、昨日報道のあった、2つの航空会社に関わる「明」と「暗」の話を。


<1>日本・シンガポール航空当局間協議の結果について

国土交通省サイトの、このページ(報道発表資料)によりますと、
日本とシンガポールとの航空当局間協議が、2008年9月17日(水)~18日(木)に
シンガポールにおいて開催され、下記のとおり合意したそうです。

1.アジアゲートウェイ構想に基づき、首都圏空港関連路線を除き、
  路線及び便数を自由化した。

2.羽田第四滑走路供用開始後、シンガポール企業に対し、深夜早朝時間帯に
  日・シンガポール路線で1日2便(うち貨物は1便まで)の運航を認めた。
  日本企業についても同等の権益を確保した。

3.成田第二滑走路北伸完了後、シンガポール企業に成田追加1便を認めた。
  これにより、シンガポール企業は毎日3便の旅客便の運航が可能となる。

4.シンガポール企業に、関空及び中部からそれぞれ東海岸を含む米国1地点への
  運航を認めた(各週7便まで)。

この文面から見るに、具体的にどうこう決まったというわけではなさそうですが
ものすごく期待してとらえるとすれば、

1-首都圏以外の空港からも、シンガポールに関わる航空便がバンバン飛ぶようになる

2-羽田から毎日1便以上の旅客便が、深夜・早朝時間帯に飛ぶ(2010年10月以降)

3-2010年3月以降、シンガポール航空のシンガポール-成田便が1日3便に増便

4-関空や中部空港から、シンガポール航空によるニューヨーク便が飛ぶようになる

2~4の「シンガポール企業」は事実上、SQことシンガポール航空のことだとみるのが
自然だと思いますね。とすると、2~4のいずれも、機材にA380が使われる可能性も
高いのではないか? と思うわけで。なんか期待できそうですよね。

まあ羽田や成田から、シンガポール路線が開設される、または増便されるというのも
うれしいですが、特に4は、関空・中部とも、北米線はデトロイトまではあっても
ニューヨークやワシントンといった、モロ東海岸路線は現在はありませんので
日米の各社に路線開設を期待するより、ここはSQに…というところでしょうか。
いずれにしても、関西や東海地方にお住まいのかたがたは、北米東海岸線が
実現すれば、今より格段に便利になることは疑いようがないですよね。


<2>アリタリア航空、運航停止の危機!?

2008年8月30日付の当ブログの記事で、イタリアのフラッグシップキャリア・
アリタリア航空(AZ)の経営破綻について触れ、かねてから経営危機の噂が絶えなかった
同社が取締役会で、会社更生手続きに入ることが決定されたと書きました。

確かに事実上、「経営破綻」には違いないのですが、個人的にはむしろ
再建を図る事業部門と、不良資産処理にあたる清算部門とに分割するという
政府の救済策を受け入れるかどうかという点で、ずっと難航していたのが、
今回の取締役会の決定で、「再生」へ向けてのひとつの道筋がついたのだと
評価すべきであると、述べたつもりでした。

ですから、わかりやすくいえば、これからAZは立ち直っていくのではないかと
期待していたんですけどね。

そんな矢先に、昨日のasahi.com(朝日新聞社)に出ていたこの記事。

アリタリア航空再建、ベネトンなど撤退 運航停止の危機

つまり、経営破綻したアリタリア航空買収に、あのファッション大手ベネトンなど
同国内の企業グループ16社が名乗りを上げていたそうですが、
再建支援の条件としていた同航空の労働組合の合意が得られず、
2008年9月18日に、再建計画からの撤退を表明したということです。

管財人は、正常運航に必要な資金が尽きつつあるとしており、
アリタリア航空は最悪の場合、再建どころか運航停止の危機に瀕する可能性も…。

それにしてもなあ。また今回も、労組の反対が大きかったようですね。
過去のAZの経営危機の際にも、さまざまな再建策が提示されたのですが
そのたびに労組の反対のため、再建計画が頓挫した、ということが繰り返されたような。

今回も、国内航空2位の「エア・ワン」と合併させるなどし、新会社を発足させ、
一方で人員削減や賃金カットを図るなどの再建策に同意したのは、9労組中3労組だけ。
残りの6つの組合は、期限の18日になっても応じなかったようで。

本当にどうなってしまうのでしょうか。アリタリア。
一度も利用したことのない航空会社ですが、ずっと前から好感をもって
みてきた航空会社であるだけに、その行く末はとても心配になります。


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