ICカードのほうが安いとは限らない、JR東日本の運賃・料金改定(前編) [電子マネー・QRコード決済]
本日、JR東日本とJR東海が、2014年4月からの消費税率引き上げによる
運賃・料金改定の認可申請を、国土交通大臣に対し行ないました。
うちJR東海は、普通運賃の場合は、税抜運賃に108/100を乗じ、四捨五入により10円単位とした額、
定期運賃や料金などは、現行運賃・料金に108/105を乗じ、四捨五入により10円単位とした額と
することを発表。いずれにせよ、ICカード(いわゆる交通系電子マネー)でも紙のきっぷでも
運賃・料金は、どちらを使っても同じになるようです。
http://jr-central.co.jp/news/release/nws001346.html
一方、JR東日本のほうは、噂があったように。
・普通旅客運賃は税抜運賃に1.08を乗じ、ICカードの場合は、1円未満の端数を切り捨て
1円単位にした額とする。
・また、自動券売機等で発売するきっぷを利用する場合などは、円単位を四捨五入し
10円単位とした額とする。
・ただし、山手線、電車特定区間、東京地区の特定区間内相互発着となる場合は、
円単位を切上げ10円単位とした額とする。
・普通旅客運賃以外の運賃・料金(定期券など)は、原則として現行の運賃・料金に
108/105を乗じ、円単位を四捨五入し10円単位とした額とする。
・ただし、上記の改定によると改定率が超過するため、山手線、電車特定区間及び
東京地区の特定区間内相互発着となる場合に適用する定期旅客運賃の改定率を低減する
(つまり、定期券については値上げ幅を抑える)ことにより調整する。
JR東日本のプレスリリースはこちらになりますが、リリースそのものよりも
むしろ、後ろのほうにある参考資料に記載された、具体的な新運賃・料金が必見。
http://www.jreast.co.jp/press/2013/20131209.pdf(PDF)
ついつい、1円単位で運賃・料金が改定されるICカード(Suicaに限らず、
Suicaと相互利用できる全国のICカードも対象)のほうが、安くてお得と思ってしまいますが、
上記リリースの後ろのほうを見ると、意外にも、
紙のきっぷのほうが安いケースもままあるようです。
典型的なのは、初乗り運賃。JR東日本の場合、現行では、幹線・地方交通線とも140円。
山手線や電車特定区間は130円となってます。
これが2014年4月以降は、ICカード利用の場合は、山手線や電車特定区間は133円、
幹線・地方交通線は144円となりますが、紙のきっぷの場合は、なんと、
幹線・地方交通線・山手線・電車特定区間かかわらず、初乗りはオール140円。
つまり、幹線と地方交通線は、紙のきっぷを使うと現行の初乗り運賃が
事実上据え置かれるだけではなく、むしろICカードよりも安いという逆転現象も。
これも「端数切り上げ」ではなく「四捨五入」採用がもたらした意外な結果なんでしょうかね。
小児運賃の場合も、ケースによって逆転現象があるみたいですよ。
駅などでは、きっぷの運賃に対するICカードの運賃を対応表により案内するといいますが、
ICカードときっぷ、単純にどちらかに決めて使えるかと思ったらそうではないため、
相当の混乱も予想されそう…。
次回以降で、もう少し詳細をみていきたいと思います。
お読みくださいましてありがとうございます。次回もお楽しみに。
よろしければいずれか、クリックを。今後とも応援よろしくお願いします。
運賃・料金改定の認可申請を、国土交通大臣に対し行ないました。
うちJR東海は、普通運賃の場合は、税抜運賃に108/100を乗じ、四捨五入により10円単位とした額、
定期運賃や料金などは、現行運賃・料金に108/105を乗じ、四捨五入により10円単位とした額と
することを発表。いずれにせよ、ICカード(いわゆる交通系電子マネー)でも紙のきっぷでも
運賃・料金は、どちらを使っても同じになるようです。
http://jr-central.co.jp/news/release/nws001346.html
一方、JR東日本のほうは、噂があったように。
・普通旅客運賃は税抜運賃に1.08を乗じ、ICカードの場合は、1円未満の端数を切り捨て
1円単位にした額とする。
・また、自動券売機等で発売するきっぷを利用する場合などは、円単位を四捨五入し
10円単位とした額とする。
・ただし、山手線、電車特定区間、東京地区の特定区間内相互発着となる場合は、
円単位を切上げ10円単位とした額とする。
・普通旅客運賃以外の運賃・料金(定期券など)は、原則として現行の運賃・料金に
108/105を乗じ、円単位を四捨五入し10円単位とした額とする。
・ただし、上記の改定によると改定率が超過するため、山手線、電車特定区間及び
東京地区の特定区間内相互発着となる場合に適用する定期旅客運賃の改定率を低減する
(つまり、定期券については値上げ幅を抑える)ことにより調整する。
JR東日本のプレスリリースはこちらになりますが、リリースそのものよりも
むしろ、後ろのほうにある参考資料に記載された、具体的な新運賃・料金が必見。
http://www.jreast.co.jp/press/2013/20131209.pdf(PDF)
ついつい、1円単位で運賃・料金が改定されるICカード(Suicaに限らず、
Suicaと相互利用できる全国のICカードも対象)のほうが、安くてお得と思ってしまいますが、
上記リリースの後ろのほうを見ると、意外にも、
紙のきっぷのほうが安いケースもままあるようです。
典型的なのは、初乗り運賃。JR東日本の場合、現行では、幹線・地方交通線とも140円。
山手線や電車特定区間は130円となってます。
これが2014年4月以降は、ICカード利用の場合は、山手線や電車特定区間は133円、
幹線・地方交通線は144円となりますが、紙のきっぷの場合は、なんと、
幹線・地方交通線・山手線・電車特定区間かかわらず、初乗りはオール140円。
つまり、幹線と地方交通線は、紙のきっぷを使うと現行の初乗り運賃が
事実上据え置かれるだけではなく、むしろICカードよりも安いという逆転現象も。
これも「端数切り上げ」ではなく「四捨五入」採用がもたらした意外な結果なんでしょうかね。
小児運賃の場合も、ケースによって逆転現象があるみたいですよ。
駅などでは、きっぷの運賃に対するICカードの運賃を対応表により案内するといいますが、
ICカードときっぷ、単純にどちらかに決めて使えるかと思ったらそうではないため、
相当の混乱も予想されそう…。
次回以降で、もう少し詳細をみていきたいと思います。
お読みくださいましてありがとうございます。次回もお楽しみに。
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