ICOCAは京阪へ、近鉄へ、そして四国へ！

皆さんこんにちは。元祖・鉄子でもあり、「電子マ姐（ねえ）さん」としても売り込みを
図ろうとしているトラベルライター兼、電子マネー研究家・岩間昌子です。
＊トラベルライターの仕事がありましたら、ご遠慮なく声をかけてください

久しぶりに、JR西日本のICカード乗車券（交通系電子マネー）
「ICOCA（イコカ）」の話をします。

JR西日本の京阪神地区をメインに、岡山・広島地区をカバー。
さらには相互利用という形で、JR東日本Suica（スイカ）エリア、
JR東海TOICA（トイカ）エリア、JR九州SUGOCA（スゴカ）エリアや、
関西の私鉄やバスなどを網羅しているPiTaPa（ピタパ）エリア、
広島電鉄などが含まれるPASPY（パスピー）エリアの公共交通機関を利用することができるICOCA。

しかし、ICOCAエリア外については、ちょっと前までは一般の乗車券としての利用に限られ、
たとえ相互利用可能であっても、複数の会社にまたがる連絡定期券などは
発行されない状態が続いてきました。

ところが、2010年５月に、PiTaPa陣営の京阪電車との間で
ICOCA連絡定期券の発売が開始されたのを皮切りに、その一年後には、
京阪電車内で完結する定期券にもICOCAが採用されたり、
京阪電車の駅でも、定期券以外のICOCAが買えるようになったり。
＊京阪電車は大津線を除きます

さらにはやはりPiTaPa陣営の近鉄でも、ICOCAやICOCA定期券、ICOCA連絡定期券の
発売を開始すると発表があったりして、クレジットカードひも付けが原則で、運賃割引制度が
やや複雑なPiTaPaの欠点を補うべく、誰でも入会審査なしですぐに使えるプリペイド式のICOCAを、
関西の私鉄などで定期券を中心に、採用する動きが広がっています。

また、今年春からは、JR四国エリアにもICOCAが進出。
高松と坂出の２駅のみですが、ICカード乗車券での入場・出場などの利用が可能になってます
（ICOCA・ICOCA定期券の新規発売や、継続発売は行なっていません）。

これら、PiTaPaエリアやJR四国エリアでのICOCA利用について、先月、新たな発表が
プレスリリースの形で相次いで行なわれました。

まずは、2012年7月9日発表のこちらから。

近鉄・京阪ICOCA連絡定期券および近鉄・JR西日本・京阪ICOCA連絡定期券の
発売について　　本年12月頃発売予定
http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/07/page_2151.html

従来から発行しているJR西日本・京阪ICOCA連絡定期券に加え、
近鉄・JR西日本ICOCA連絡定期券の発売が、2012年12月頃に開始されること、
さらには、３社間の連絡定期券もほぼ同時期に発売スタートすることなどが発表されています。

なかでも画期的なのは、JR西日本を介さない「京阪－近鉄」連絡定期券も
ICOCA定期券として発売されること（丹波橋接続となります）。

定期券の具体的な発売エリアについては、上記URLページからリンクされている
詳細ページ（PDF）をご覧ください。

また、2012年7月30日には、こういう発表もありました。

JR四国香川県内13駅でのICカード乗車券「ICOCA」導入について
http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/07/page_2278.html

概要としては、再来年（2014年）春以降に、JR四国の予讃線高松～多度津駅間と
瀬戸大橋線児島～宇多津駅間の合計13駅（高松駅・坂出駅を含む）にICOCAを導入。
JR西日本岡山・福山エリアの駅との間で相互に乗降可能になるほかに、
ICOCAの発売や払い戻しも新たに実施。もちろんSuicaなど、ICOCAと相互利用可能な
ICカード乗車券についても、入出場やチャージがこれらの駅で利用できるようになります。

もっとも、それより早く来年春には、現在相互利用可能なICカード乗車券に加え
JR北海道のKitaca（キタカ）や、首都圏の私鉄やバスを網羅するPASMO（パスモ）なども
ICOCAエリアで使えるようになりますから、香川県13駅に広がる頃には
KitacaやPASMOなどで四国の鉄道旅行を楽しむことも、できるようになるわけで。

これからも、ICOCAに限らず、各地の交通系電子マネーで新たなサービス導入などの
動きが相次ぐかもしれません。電子マネー、ことに交通系電子マネーのコンシェルジュ（!?）を目指す
自分としては、つとめてこういった情報を、今後とも当ブログで発信させていただきたいと思ってます。


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