SSブログ

麦茶とカルピス [レビュー記事]

2010年7月26日、3日前に期間限定発売されたばかりの「カルピス クリアゼロ」。
さっき買い物に行ったスーパーにたまたまありましたんで、買ってきたところです。

このカルピス クリアゼロの特徴といえば、文字通り、夏向けに仕立てた
「カルピス」風味を、ゼロカロリーで楽しめるというもの。
子供だけでなく、ダイエットしている人とか、健康を気遣う人がカロリーを気にせず、
慣れ親しんだカルピス風味を楽しめるという、大人世代にもピッタリの
ゼロカロリー飲料といえそうですね。

そういう狙いがあってでしょうか、カルピス クリアゼロのサイトを拝見しますと、
20~30代の男女500名を対象に行なった、「オトナの夏休み」の調査結果が載ってます。

すべての結果はサイトを確認していただくとして、私が印象に残ったのは、
子供の頃、「夏休み」によく飲んだ飲み物は何ですか? という質問に
39.4%の人が「麦茶」と答え、ダントツのトップ。次いでカルピス(14.8%)、
サイダー(8.4%)と続いていたことです。

私自身、各種プロフィールでも「一番好きな飲み物は麦茶」と明記し、
mixiでも麦茶好きのコミュニティに参加し、ペットボトルなどでは飽きたらず
通販サイトから本格派の麦茶を吟味して買うまでになり、まさに今の季節、
冷蔵庫には欠かさず常備され、毎日1リットルは飲んでるんじゃないかと…。

でも意外にも、子供の頃、麦茶はほとんど飲んだことはありませんでした。
当時は冷水から作れるパック入りの麦茶はメジャーではなく、母も
いちいち煮出して作る手間がかかるわりには、子供たちがおいしそうに飲んでくれない
(そう、私も含めて姉妹全員、麦茶の独特の苦みはちょっと敬遠してましたから)と
いうことで、お中元でいただいたカルピスとか、近所に売ってる安いサイダーなどを
私たちにもっぱら出してたという感じです。
(そういえば「オトナの夏休み」にも、「カルピスのイメージは?」の質問で
一番多かったのが「お中元」と出てますね)

南部鉄の風鈴が「チリン」という音と、氷が「カラン」とグラスに転がる音、
そして茶色の瓶から「トクトクトク」と、カルピスが注がれ、水で薄められて。
それらの音と母の「カルピスできたよ」を合図に、三人姉妹がどこからともなく集まって。
わりと大ざっぱなところのあった母の作るカルピスは、濃さとかが日によって
バラバラだった記憶もありますが、ともかく、ちょっぴり甘酸っぱい味わいは
子供心にも特別なものとして刻まれ、口にするひと時が待ち遠しかったものです。

あれから月日は流れ、親元を離れて上京し、一人暮らしを体験し、やがて結婚。
今に至るまで子供はいませんが、あれは確か1990年代の初め頃、
「カルピスウォーター」という商品が登場、当時30歳くらいだった私は
ぞっこんハマッたことがあります。

ちょっと面倒だった、茶色くて重たい瓶から原液を注ぎ、いちいち水で薄めることを
しなくても、絶妙の割合で希釈されたカルピスが、缶やペットボトルでいつでも飲める!
もう、瓶入りカルピスには戻れないとさえ思いました。
そして、とことん、それこそ「飲み飽きるまで」飲み続けました。

その「飲み飽きた頃」、麦茶のおいしさにあらためて感動し、今に至るわけですが。

さっき買ってきたカルピス クリアゼロを、冷蔵庫から出し、飲んでみました。
ああ、これは、幼い頃飲んでいた瓶入りを薄めたカルピスとも、
あるいはカルピスウォーターとも、また違った口当たり。
でも喉の奥に、カルピスの元の味は、しっかりと残っています。あとも引きます。
何年かぶりに、懐かしい味に再会した気がしました。
チリン、カラン、トクトクトク…。そして母の「カルピスできたよ」という声。

母のいない、初めての夏。
今年の夏は決まった仕事もなく、だからといって夏休みというわけでもなく、
かねてからの夢の実現に向け、家にこもって黙々とパソコンに向かう毎日。
時にはつまずき、跳ね飛ばされ、編集者からのダメ出しや叱咤激励を受けながら
予想以上に大変な茨の道を、歩いているところです。

夢は近づいたり、遠ざかったり。努力ややる気だけではいかんともし難いところも。
めげたり、落ち込んだりすることもしょっちゅう。もちろん、夢は捨ててはいませんよ。

それでもたまには、麦茶やカルピスでひと息ついて。
厳しい夏を、乗り切っていきましょう。


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0