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楽天、実店舗での共通ポイントサービスに本格進出 [暮らしでマイルをためる]

昨日(2013年3月4日)の夕刊では、イオンがピーコック買収という記事が一面に載った日経新聞。
一夜明けて今日の朝刊では、なんと一面トップをポイントがらみの記事が飾ってます。

楽天ポイント 実店舗でも
ネットとの融合加速
会員8100万人活用 ポイント経済圏、1兆円へ

そしてこちらのニュースも本日付で、楽天の公式サイトにプレスリリースとして公開されています。

「楽天スーパーポイント」をリアル店舗にも拡大
「Rポイントカード」を発行
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2013/0305_01.html

リリースや新聞記事によると、ネット通販の代名詞的存在である楽天は、
今年春(新聞では4月)をメドに、新たに共通ポイントカード「Rポイントカード」を発行。
リアル店舗における「楽天スーパーポイント」の利用を試験的に開始するそうです。
*「試験的に」は公式サイトでの表現

すでに楽天グループでは、クレジットカードの「楽天カード」や電子マネーの「楽天Edy」を通して、
リアル店舗での買い物でも楽天スーパーポイントを付与・充当するサービスを提供していますが、
今回のポイントカードの発行により、さらに多くの小売業をはじめとしたリアル店舗において、
楽天スーパーポイントの活用を可能にするポイントプログラムを提供するとのこと。

いうなれば、クレジットカードや電子マネーだけでなく、現金決済でもリアル店舗で
ポイントをためて、使うことができるサービスに本格参入するというわけです。

こういう発表があった背景には、複数の実店舗を対象にした共通ポイントサービスの
堅調な業績があげられるでしょう。

この分野での老舗格である、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が運営する
「Tポイント」の会員数は、約4300万人。全国約5万店で利用できます。

また、数年前に参入した「Ponta(ポンタ)」は当初は正直、「所詮二番煎じ。うまくやっていけるのかな」
と危惧していたのですが、あれよあれよという間に急成長。
加盟店舗数こそ約2万店とTポイントの半分にも及びませんが、会員数はなんと約5100万人と、
兄貴分のTポイントを上回るまでになりました。

そこへ本格参入する楽天は、これら2つのサービスよりもはるかに多い、
およそ8100万人の会員を抱える一大勢力。
ネットでじゅうぶん成功してるだろうに、あえて実店舗へも進出するのはなぜなのでしょうか。

新聞では、楽天がポイントをもとに購買行動のデータを分析し、利用者それぞれに合わせて
割引などの特典を受けられる電子クーポンの発行などを始めることで、
ユーザにとっては、ネットと実店舗の双方で共通のポイントがためられることにとどまらず、
自分がよく行く店やお気に入りの商品に関連したクーポンや情報などを
スマートフォン経由で受け取ることも可能になるという、いわば、楽天側とユーザ側の両方に
メリットがあると解説しています。

あとは、新聞でもちょっと触れていたけど、ライバルのYahoo!がTポイントのCCCと提携。
今春より、本格的にネットと実店舗と連携したサービスを始めるとの動きを意識したということも
あるんじゃないかな。
*もっとも、Yahoo!の会員数は楽天の3分の1のおよそ2700万人。
Tポイント+Yahoo!でも、まだ楽天の会員数には及ばないですけどね

それと、これは個人的な意見でもあるんですが、「現金派」が決してあなどれない存在であることも
大きいのではないでしょうか。

せっかく傘下に入れた電子マネーの楽天Edyも、ほかの電子マネーに比べて
伸び悩み傾向であるという話はよく聞いたりしてます。
特定の企業グループにとらわれることなく、幅広い分野で使える楽天Edyですが
「いろんなポイントと結びつけられる」「いろんなお店で利用できる」といった
汎用性がかえってわかりにくく、逆にとっつきにくい印象もあるようです。

この、利用者との間にある壁をできる限り低くするべく「ネットでも実店舗でも
同じポイントがたまり、使えます」という楽天グループならではのメリットを前面に打ち出し、
ネット通販や電子マネーといったものにも抵抗がある層、いわば「実店舗派」「現金派」も取り込むことを
目標に、今回の共通ポイントカードの発行に至ったものと思われます。

さて、気になるのは、どんなお店が「Rポイント」に参加するのか。

実店舗を対象にした共通ポイントサービスの核となるのが、全国規模で店舗をもつコンビニエンスストア。
Tポイントはファミリーマート、Pontaはローソンと、すでに既存の二大勢力は大手コンビニを
加盟店に据え、それぞれがポイントサービスのけん引役となっている感がありますが。

Rポイントの場合はどうなんでしょう。容易に想像できるのは、楽天スーパーポイントがたまる設定の
楽天Edyで買い物をした場合、ポイントが2倍たまる「ポイントプラス加盟店」である、
サークルKサンクスが有力どころかな。
*うーん、でも正直言って、ファミマやローソンに比べると…
もっとも自前の電子マネー「nanaco」を擁するセブン-イレブンがRポイントに加盟するのは、
どだい無理な話でしょうけど

Rポイントは当初は「楽天Edy」の加盟店や、携帯電話やスマホのEdyで好きなポイントがためられる
「Edyでポイント」の対象店を中心に、勢力を広げていくものと思われます。
特に「Edyでポイント」には、ヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電機といった大手家電量販店が参加。
これらのお店のうち、ひとつでも加盟してくれれば、他のポイントサービスにとっても脅威になると
思いますけどね。

そのほか、楽天Edyが使えるマツモトキヨシやマクドナルド、紀伊國屋書店といったあたりが
加盟してくれると、結構利用者が増えるのではないでしょうか。
そして、Rポイントを導入することで、先に伸び悩み傾向であると書いた
楽天Edyが復活する起爆剤にでもなれば、さらにいうことはないと思います。
*具体的な店名を出してますが、もちろん私の勝手な想像。
決して断言したり、参加を強要しているわけではありませんので(苦笑)

でも一方で、「Edyでポイント」は、これからライバルになるはずのTポイントや
Pontaも対象になっているんですよね(苦笑)
今回の「Rポイント」誕生を機に、提携を終了するんでしょうか…。

それと、これこそ私の想像力が暴走したうえでの予想なんですが
Tポイントが、かつてJALと提携していたYahoo!との連携サービスを始めるのをきっかけに、
現在、Tポイントとの相互交換サービスを実施しているANAが、かねて関係の深い楽天のRポイントのほうへ
くら替えするとか…
いや、これ以上いい加減なことはいえません。続報が入り次第、お伝えしたいと思います。


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