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2013年は交通系電子マネーに注目!(6)交通系電子マネーの選び方 [電子マネー・QRコード決済]

皆さんこんにちは。「ゆるマイラー鉄子」を自認しているトラベルライター兼、
電子マネー研究家・岩間昌子と申します。
*旅行、または電子マネー関連の執筆の仕事がありましたら、ぜひ声をかけてください

基本的には2012年末のニュースだったようですが、さっき見たNHKニュースによると。
先進国に比べ遅れているといわれる環境問題対策のため、このほど、北京の地下鉄駅に
ICカードチャージ機能付きペットボトル回収機が設置されたとのこと。
この機械に飲み終わったペットボトルを投入し、手持ちの交通系ICカードをかざすと
0.1人民元(日本円で約1円)が自動的にチャージされることに。
現地ですとバスの運賃が0.4元ですから、4回使えばバスに1回乗れる計算。
地下鉄は2元とのことで、こちらは20本投入して1回乗れますね。

…うーん、日本で同じことをやったら? 1本1円だと100本以上投入しないと
乗れそうにありませんが(笑)、それでも、ゴミ箱にすでに捨てられたペットボトルを拾って、
投入を繰り返す輩も現れそう…(苦笑)さらにそうやって十分な金額がチャージされたカードを、
格安で販売する不届き者も現れたり!?

まあそれは冗談として、交通事業者によっては駅にゴミ箱がほとんど設置されてないところも
あったりしますので、チャージはできなくてもいいですから、
ペットボトルなどの専用回収機を増やしてほしいと切に思ってます。

さて、交通系電子マネーに絞ってお届けしてきました、2013年正月の特別企画、
「2013年は交通系電子マネーに注目!」いよいよ今日は最終回。
まとめとして「どの交通系電子マネーを選んだらいいか」、あくまで主観的に
思うところを書きましょう。

シリーズの1回目にも書きましたが、基本的には、お住まいの地域で手に入りやすい、
地元を走る鉄道やバスに関わる電子マネーをチョイスするのがベストではないでしょうか。

交通系電子マネーは、クレジットカードに付帯されているものや、携帯電話のアプリとして
用意されているもの以外は、原則として通信販売はありませんので、
鉄道の駅やバスの営業所などで、直接カードを購入することになります。

地元の電子マネーのよさといえば、手に入りやすいだけでなく、何といっても使いやすいこと。
交通機関はもちろん、特に鉄道・バス会社系列のショッピング施設や、
沿線の商店街などで買い物に使えたり、割引がきいたりすることが多いのも魅力。

また、地域経済の活性化を目的として、沿線のお店や系列のレジャー施設などとタイアップした
「無料または割引特典」「豪華賞品が当たる懸賞」「ポイント倍付け」などのキャンペーンが
開催されていることがよくあり、地元ならそういった情報がいち早く手に入り、
気軽に参加できたりするのはいうまでもありません。

その一方で、交通系の電子マネーは種類によって、ポイントのたまりやすさに差があるのも事実。
地元の電子マネーと相互利用可能であれば、むしろポイントがよりたまる、お得なほうを選ぶという
意見にも一理あるといえるでしょう。

ポイントをためる目的で、交通系電子マネーを選ぶ際に特にチェックしたいのは、

●クレジットカードチャージができるか。それによりポイントが付くか

●電子マネー自身のポイント制度はあるか。それはどのようなものか

●乗車でポイントは付くか。また、ほかのポイントとの交換は可能か

●ためたポイントは、どんな賞品に交換できるか

などがあげられます。

そういった観点でいくとして、あえて地元以外の交通系電子マネーを選ぶ場合
まず選択肢から外れてしまいそうなのが、公共交通系の電子マネー、
名古屋交通開発機構が発行する「manaca(マナカ)」(名古屋市交通局)と、
福岡市交通局の「はやかけん」。それから、はっきりしたポイント制度がない? と
思われるJR東海の「TOICA(トイカ)」も、選択肢から外れるでしょう。
*これらの交通系電子マネーは、地元のかたが使う分には最大限に力を発揮します
ほかの地域のかたがあえてこれらを使うメリットは、あまりないと私自身が思うという意味。
全く使えないというわけではありませんので誤解なきよう

それら以外は、ポイントをためる点からみれば、なんらかの利点はありますが
それでもJR系では、やはり「Suica(スイカ)」が頭ひとつ抜きんでてるかな、と。
「携帯電話でも使える」「数多くのポイントサイトとも提携」などの理由から
遠方に住んでいても手に入れやすく、ポイントをためるチャンスもあるということで。
*もちろん、Suicaエリアに住んでいて、なおかつビューカードを持っていれば
もっと効率よくポイントをため、お得に使うこともできますが

それらを除けば、残るは次の4種類。

・株式会社パスモ「PASMO(パスモ)」*首都圏の私鉄・地下鉄・バスが中心

・株式会社エムアイシー「manaca(マナカ)」*名鉄グループ

・株式会社スルッとKANSAI「PiTaPa(ピタパ)」*関西圏の私鉄・地下鉄・バスが中心

・株式会社ニモカ「nimoca(ニモカ)」*西鉄グループ

これらについても、基本的には地元の電子マネーを選ぶのが原則。
特にPiTaPaは、クレジットカードと結びつけた後払い式であること、
利用実績に応じて会社間を超えた割引サービスが設けられていることなど、
ほかにはないサービスが目をひきますが、対象やルールが現状のままである限り
関西にお住まいでないと、PiTaPaのもつメリットを最大限に享受することは
不可能に近いといえるでしょう。

PiTaPaを選ぶ場合、ひも付け用クレジットカードは鉄道系をはじめ航空系、銀行系、
生活系(電力、自動車、紳士服店など)と、選べる範囲が広くなっています。
また、三井住友カードやUCカード、ANAカードなど、すでにお手持ちのカードにPiTaPaを
追加発行してもらうことが可能な場合もあります。

PiTaPaカードの大きな特徴としてあげられるのが、どのPiTaPaを持っていても、
それぞれの事業者が提供するPiTaPa割引サービスなどを共通で利用できること。
たとえA社系列のカードを持っていたとしても、B社の割引サービスも
C社の割引サービスも、利用交通機関ごとにすべて受けることができます。
ですから、PiTaPaカードの種類によってポイントの貯まりやすさなどに、
極端な格差が生じることはありません。

したがって、系列店の買い物などでクレジットカードのポイントが付いたりする
自宅最寄り駅のある路線や、通勤・通学に使う路線など、よく利用する鉄道事業者系列の
カードを選ぶのがおすすめといえるでしょう。
あるいは、宝塚や阪神タイガース、京都ぷらす、JALマイレージバンク、
ヴィッセル神戸など、自分が好きなものやためたいポイント・マイルに関連するカードを選択して、
楽しみながらPiTaPaを使うのもひとつの方法です。

しかし、これがPiTaPaのライバル、PASMOになると話はガラリと変わります。

PASMOでポイントをためようとするとき、オートチャージ設定などで必要になる
ひも付け用クレジットカードは、加盟鉄道事業者系列カードからの選択にほぼ限られてしまいます
(しかも、大手10社ほど)。

そのうえ、PiTaPaのようにポイントに関する共通ルールは設けられておらず
ひも付けカードによって、たまるポイントの種類やたまり方、交換できる特典・賞品に
大きな差があるのが事実です。

なかには、定期券でさえ自社系列のクレジットカードでしか購入できないところもありますからご注意を。
もっとも、PASMOで乗車ポイントをためる場合、もっぱら定期券区間外が対象となるので、
定期券は利用する鉄道会社のクレジットカードで買って、それ以外の区間は、お得にポイントがたまる
鉄道会社のクレジットカードをひも付けした記名PASMOを使うのもひとつの方法です。
*ちなみに記名PASMOを買い求めた交通事業者と、クレジットカード発行先系列の交通事業者は、
一致してなくてもOKです

以上、ざっと見ていきましたが、これらも2013年3月23日の相互利用サービス開始前後に
ガラリと内容が変わったり、新しいキャンペーンを打ち出したりして
新規顧客を獲得する作戦が各社で展開されることは、想像に難くありません。

ことにサービス開始時期が、卒業・入学・進学・就職・転職・転勤・退職のシーズンにあたることから、
地方から都市部に引っ越した人とか、新社会人を対象にしたキャンペーンが多数実施されるのでは
ないかと思われます。
*ひょっとして今回の全国規模の相互利用化は、引っ越しなどでほかの地域に移り住んだ人からの
「手持ちの交通系電子マネーが使えない」という苦情が少なくなかったことから、
検討されたのかもしれませんね

シリーズはこれで終了しますが、今後も当ブログでは交通系電子マネーを中心に
今後の動向を見つめ、新サービスやキャンペーン、あるいはルール改定などがありましたら、
いち早く皆様にお知らせしたいと思っております。

ですから、今後とも応援、よろしくお願いいたします! それではこのへんで。


お読みいただきましてありがとうございます。次回もお楽しみに。
よろしければいずれか、クリックを。今後とも応援よろしくお願いします。

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