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NTTドコモのスマートフォンによる電子決済、海外でも [電子マネー・QRコード決済]

皆さんこんにちは。元祖・鉄子でもあり、「電子マ姐(ねえ)さん」としても売り込みを
図ろうとしているトラベルライター兼、電子マネー研究家・岩間昌子です。
*トラベルライターの仕事がありましたら、ご遠慮なく声をかけてください

今日の記事では、NTTドコモから相次いで発表のあった
同社スマートフォンによる電子決済サービスを、海外に広げるという話をお伝えします。


1.韓国のプリペイド型電子マネーと国際相互利用への検討で合意

まずは、一昨日(2012年10月9日)の共同リリースから。

NFCを活用した電子マネーの国際相互利用への検討で合意
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2012/10/09_00.html

リリースによるとNTTドコモと、韓国の通信事業者KTコーポレーションは、
韓国のプリペイド型電子マネー「キャッシュビー」を、今後ドコモが発売する
NFC(短距離無線通信の国際規格)機能を搭載したスマートフォンで使えるようにするための検討を
行なうことで合意。2013年度上期をメドに、ドコモのスマホで
キャッシュビーによる電子決済サービスが開始される予定とのことです。

キャッシュビーは、ロッテグループのイービーカード社が2010年8月にサービス開始。
登場して2年ちょっとですが、韓国国内のロッテグループのデパートやコンビニをはじめ、
地下鉄、バス、タクシーなどの交通機関も含めた約5万2000カ所での利用が可能。
すでにユーザー数は500万人にのぼっているそうです。
*韓国の人口は約5,000万人ですから、およそ1割の国民が使っている計算になります

いち早くNFCに対応したキャッシュビーを、日本のスマートフォンでも使えるように--
今回の発表は、かねて日韓の間で進められていた、シームレスなNFCサービス相互利用実現のための、
具体的な成果のひとつといえるでしょう。

今後は日韓両国のサービスプロバイダーによる、電子マネー、クーポン、交通など
さまざまな分野のNFCサービスの相互展開の可能性を探っていくとのことです。

*日経新聞の記事(2012年10月10日付朝刊)によりますと、キャッシュビーの利用には
専用のアプリをダウンロードすることが必要。お金はクレジットカードの情報を登録するか、
あるいはキャッシュビーに対応したコンビニなどでチャージするそうです。
(ということは現金だけでなく、クレジットチャージも可能な電子マネーなんでしょうか)


2.マスターカードと提携、世界41カ国で「iD」が使えるように!

次は、本日(2012年10月11日)発表のあったリリースです。

NTTドコモとMasterCardが世界41カ国でのNFC決済サービス提供に向けた
業務提携に合意
~「iD」が世界の「MasterCard PayPass」加盟店で利用可能に~

こちらも、NFC(短距離無線通信の国際規格)を利用した決済サービスを
海外においても拡充するという話。

NTTドコモとMasterCardは、ドコモのケータイクレジット「iD」の世界各国における
利用環境拡大に向けた協業に取り組み、2013年度上半期のサービス開始に向けて
準備を進めていく予定。

具体的には、マスターカードが世界各国で展開する非接触ICチップを利用した決済手段の
「MasterCard PayPass」技術をドコモに提供することにより、ドコモのNFC対応スマホの
「おサイフケータイ」で、日本国内56万台以上のiD加盟店だけでなく、世界41カ国
約50万カ所の「MasterCard PayPass」加盟店でもiDを利用することが可能となります。

さて、ここで出てきたマスターカードの「PayPass(ペイパス)」ってどんなものか。

ペイパスはマスターカードの利用代金と一緒に、後払いで口座から引き落とされる電子マネーの一種で、
カード型やキーフォブ型、携帯電話のアプリがあり、
他の電子マネー決済と同様に、加盟店にある非接触決済リーダーにタップして使います。

しかし。ペイパスはアメリカを中心に欧米各国で普及しているそうですが、
「電子マネー大国」日本では、フェリカ対応の電子マネーが幅をきかせているせいか、
ペイパスの使えるところは、千葉県の某テーマパークにある「イクスピアリ」と
横浜・みなとみらい「コレットマーレ」の、両ショッピングモールだけ!?
対応カードの発行会社も、オリエントコーポレーション1社のようです。

これじゃあねえ。「日本ではiD、海外ではペイパスと覚えてください」
アナウンスしたほうが早いような。

そういえばiDって何年か前、日本の電子マネーではいち早く、グアムと中国に海外進出を果たしたはず。
ところが、両地域ともすでに撤退したはずでしたから、iDは世界展開を諦めたのかな、と
勝手に思いこんでました。

今回、ドコモがマスターカードと協力して海外「再」進出を図ろうとしているのも、
国内ではiPhoneを販売するKDDI(au)やソフトバンクの攻勢を受ける立場にあり
グローバルサービスを手厚くすることで、巻き返しを狙っているのではないかという意味の記事が、
同じ日(2012年10月11日)の日経新聞朝刊にも書かれてました。

でも、iPhoneのほうは最新版にNFC機能を搭載することを、コストがかかるわりに
利便性が見込めないとの理由で、断念したとか…。
今回のドコモの方針と、まさに逆をいっており、あまりにも対照的です。


*折しも本日は、ソフトバンクがアメリカの大手携帯電話会社「スプリント」を
買収という報道もあり(ソフトバンクは「憶測に過ぎない」と否定)、
電子マネーサービスなども巻き込んで、国内外の携帯電話各社の間で一段と再編劇が進むのかもしれません。


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