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東海道新幹線でもチケットレスでマイルがたまる。でも、あのカードは対象外!? [主にJAL]

皆さんこんにちは。元祖・鉄子でもあり、「電子マ姐(ねえ)さん」としても売り込みを
図ろうとしているトラベルライター兼、電子マネー研究家・岩間昌子です。
*トラベルライターの仕事がありましたら、ご遠慮なく声をかけてください

自宅に毎月届く、JALカードの会員誌「AGORA(アゴラ)」の最新号にこんな記事が出ていました。

東海道新幹線でもマイル積算! JR東海プラスEXサービスがスタート

会員誌の記事などによりますと、
2012年10月9日(火)より、JR東海の新サービス「プラスEX」サービスがスタート。
対象のクレジットカードを「プラスEX」サービスの利用クレジットカードに登録すると、
東海道新幹線(東京~新大阪間)の利用ごとにマイルがたまるようになります。

このサービスには、以下の6つのメリットがあります。

1:ご利用ごとにマイルがたまる!
利用代金はすべて、プラスEXサービスを申し込んだお手持ちのクレジットカードで自動決済。
もちろんクレジットカードのポイントサービスなどの特典も受けられるので
JALカードの場合は、代金分のJALのマイルがたまることになります。

2:東海道新幹線を、どこでも気軽に予約可能!
日本国内であれば、パソコンはもちろん、携帯電話・スマートフォンからも予約可能
(携帯・スマホの受付時間は5:30~23:30)。乗車日の1ヵ月前の10:00から発売開始で、
時刻表に表示された発車時刻の6分前まで予約ができます。

3:お好みの座席のリクエストが可能!
シートマップで空席状況を確認しながら、希望の座席を選んでの予約が可能
(正確には、希望の座席のリクエストはできるが、座席の確保を保証するサービスではない。
実際の予約操作を行なうまでに時間差が生じるため、予約できない場合もある)。
残り座席が少ない場合、この機能を利用できないことがあります。

4:予約の変更は手数料なしで何度でも可能!
通常のきっぷとは異なり、初回購入日から3ヵ月以内で、改札入場前かつ時刻表に表示された
発車時刻の6分前までの間であれば、手数料なしで何度でも、携帯電話やパソコンから予約の変更が可能。
また、列車の時刻だけでなく、出発日や利用区間・設備(普通車・グリーン車)の変更も可能です
(予約自体の取り消しには手数料要)

5:1年中同じおねだん!
「のぞみ」「ひかり」「こだま」の種別を問わず、年末年始やゴールデンウィークなどの期間も含め、
1年中変わらないプラスEX新幹線チケットレス運賃で利用できます。ただし、プラスEXサービスには、
「東京都区内」「大阪市内」といった通常の乗車券に適用される、
いわゆる「特定都区市内制度」は適用されません
プラスEXサービスで在来線に乗り継ぐ場合、全乗車区間のねだんは、
(プラスEXサービス)+(在来線部分)の各ねだんの合計額となるため、
一般のきっぷに比べ割高になる場合もあります。
*一部の列車・区間を対象に特別に割引する商品もあり

6:チケットレスで、乗車もスムーズ!
きっぷの受取りは不要。新幹線乗車の際は、改札機に「プラスEXカード」をタッチ。
在来線との乗換えも、プラスEXカードと都市圏用のICカード(TOICA、Suica、ICOCAのいずれか)を
重ねてタッチするだけでOK。ただしモバイルSuicaの場合は、プラスEXカードを重ねてタッチしても
利用できません(詳細は後述)。

なお、JR東海プラスEXサービス年会費は525円(税込)
登録のクレジットカードによる決済となります。

また、JALカードでは2012年10月9日(火)~2013年1月31日(木)の期間中に
プラスEXサービスに登録されたかたの中から、抽選で500名様に1,000マイルをプレゼント!
当選者へのマイル積算は2013年4月上旬頃(予定)とのことです。

いやあ、アゴラを見て、最初に思ったことは。
航空会社でもライバルのはずの新幹線、それも東京-大阪という、飛行機との間で
激戦を繰り広げている区間を走る、東海道新幹線のサービスを積極的にアピールするなんて。
しかも、マイルがたまるとまで言っちゃっていいの? と。

まあ、マイルがたまるといってもプラスEXは純粋に「利用代金分」だけのようですし
飛行機の場合は利用代金分+フライトマイル、それにたびたび行なわれる
「航空会社提携カード」ならではの諸々のキャンペーンマイルなど合計されますから
それと比べるとプラスEXでたまるマイルなんて、たかが知れてるんでしょうね。

あと記事やホームページでは、プラスEXサービスのことをさも画期的なように案内してますが、
じつは「新幹線のネットからの予約」「座席リクエスト」「予約変更を手数料なしで何度でも」
「一年中ねだん変わらず」は、JR東日本の新幹線を対象にした「モバイルSuica特急券」
とっくに実現してるんですよね(利用条件もほぼ同じ)。

ただし、モバイルSuica特急券は、モバイルSuicaへの入会が前提条件になるため
対応する携帯電話やスマホ(アンドロイド型)を持っていなければならないこと、
自社のクレジットカード(ビューカード)以外のクレジットカードを登録する場合、
年会費が1,000円(税込)かかってしまうことなどが欠点としてあげられるでしょう。
*ビューカードの場合のモバイルSuica年会費は当面の間無料

ところで。個人的に、プラスEXのサービスで気になったところがあって。
それは、アゴラやJALカードのホームページにあった、サービス対象のJALカード。

JAL・JCBカード、JAL・Visaカード、JAL・MasterCard、JALカードTOP&ClubQ、
JALカード OPクレジット

…いや、こんなにわざわざ書いてるとは、何か対象外のカードがあるのかしら。
さらにJR東海「プラスEX」のページで、対象のカードをチェックしてみますと。

・JCB(提携カード含め、カード番号が「354」からはじまるカードが対象)
*大規模企業向けカードなど、一部対象外となるカードあり

・三井住友カード(個人向けカードが対象。一部対象外あり)
*VJAグループが発行する個人向けカードにも一部対象となるカードあり

・三菱UFJニコス(提携カード含め、個人向けカードが対象)
*NICOSブランド、および一部のカードは対象外

・トヨタファイナンス(個人向けカードが対象)
*コーポレートカードなど、一部対象外となるカードあり

そう、JALカードでみると、JALダイナースカードは対象外ですよね。
そしてもうひとつ…えっ、JALカードSuicaが対象外!?

よりによって、JR東日本と提携のJALカードSuicaが対象外なの!?
同じ鉄道会社系のTOP&ClubQ(東急)やOPクレジット(小田急)はOKなのに。
しかも、OPクレジットと同じJCBブランドなのに!?

かねがね、JR東日本とJR東海の間の確執関係の噂は聞いてたけど…。

…もう、おわかりのかたも大勢いらっしゃることと思いますが
じつはJALカードSuicaって、とっくの昔から、今回のプラスEXサービスの兄貴分にあたる
「EX-IC(エクスプレスIC)サービス」に登録が可能で、モバイルSuicaと組み合わせて、
東海道・山陽新幹線(東京~博多間)にチケットレスで利用できるようになってたんです。
*改札を通る際は、モバイルSuica単独タッチでOK(EX-ICカードは発行されない)

と書くと、プラスEXは、これまでのEX-ICがJR東海のエクスプレス・カードや
JR西日本のJ-WESTカード(エクスプレス)、そしてJR東日本のビューカード
(タイプIIカードを除く。なお、モバイルSuicaに同一のビューカードを登録していることが必要)に
登録が限られていたのに対し、単に対象のカードを拡大しただけじゃないかとも思われますが。

細かくみると、EX-ICとプラスEXには、いくつかの違いがあります。

・EX-ICは山陽新幹線区間(新大阪~博多間)も対象。プラスEXは東海道区間のみ

・年会費はEX-ICが1,050円、プラスEXが525円(いずれも税込)と2倍の差がある

・利用区間に応じてたまったポイントで、グリーン車に乗れるポイントサービスは、
現在のところ、EX-ICのみのサービスのよう

・例えば東京-新大阪を「普通車指定席/のぞみ/おとな1名/通常期片道」で比較した場合、
一般のきっぷ(乗車券+特急券)は14,050円、プラスEXは13,550円、EX-ICは13,000円。
プラスEXよりもEX-ICのほうがさらに安く利用できる
(ただし、EX-IC、プラスEXとも往復割引は適用されません)

こうしてみるとEX-ICのほうが年会費が高い分、若干だけどサービスの範囲が広く
また実際に利用する場合のおねだんも割安に済む、といえるかもしれませんが。

問題になるのは、年会費がかかるという点を念頭に置いて。EX-IC、プラスEX、
あるいはビューカード以外を登録カードにするモバイルSuica特急券にしても。

多少の年会費を取られても、モトが取れるくらいたくさん乗っているのであれば。
また、しょっちゅう出張や移動などがあって、ひんぱんに新幹線を利用する、
わざわざ駅のきっぷ売り場に並んで予約したり購入したりする手間も時間も惜しい。
こういう場合であれば、上記のサービスの利用も積極的に検討してもいいと思いますが。

とっくの昔から、駅のきっぷ売り場、あるいは自動券売機などでお手持ちのクレジットカードを使って
新幹線のきっぷなども購入できて、もちろん、それでカードのポイントやマイルなどもためたり
できてるわけですから。

ごくたまにしか新幹線を利用しないって場合などは、別に、無理してまでも上記サービスを
利用しなくてもいいんじゃないかな(と、あえて世のIT化に逆行することを言ってみる)。

特に、モバイルSuica対応のケータイ・スマホを用意しなければならない
モバイルSuica特急券はねえ…私自身、実家の法事などで東北新幹線をひんぱんに利用していた
時期があり、実際に発車10分ほど前に「モバイルSuica特急券」を買って
新幹線に乗ったこともありますから、その便利さはわかってますけど。

やはり、ビューカード以外だと年会費がかかることや、Suicaにチャージしても
手持ちのカードでは、ポイントやマイルが付かなくなったことが許せなくて。
それで2年ほど前、カードのSuica定期券や記名式SuicaでもSuicaポイントクラブへの登録が
できるようになったことをきっかけに、モバイルSuicaを退会。
現在は、ポイントサイトから交換して得たSuicaポイントや現金を、Suica定期券にチャージして
定期券区間外をまかない、カードの定期券を使いまわす生活を送っています。

ましてや、よほどの用事でもないと乗らない東海道新幹線に至っては…。
ここ数年は、所属する趣味の会の関西例会への出席を口実に、年に1回、
JALカード初回搭乗ボーナスマイル(ゴールドカードなので2,000マイル)をゲットしに、
JALの東京-大阪線に乗る習慣を続けています。

しかもその航空券、陸マイラー活動でためたマイルを、IC利用クーポン
(2012年10月からは「e JALポイント」)に交換し、それを購入資金の一部に充てて
購入したものですから、特典航空券と違い、フライトマイルもちゃんとたまるし。

もし、東海道新幹線を利用するとしたら、その「e JALポイント」を新幹線のきっぷ代に
充てることができるか、あるいはマイルの特典として新幹線のきっぷに交換できるか
どちらかにならないと、利用する可能性はきわめて低いですね。


追記1:
JALカードSuicaで東海道新幹線のきっぷを購入した場合、どんなポイント、あるいは
マイルがたまるんでしょうか? 検索してみましたが、この件に関してはっきりした
回答を示しているWEBページは見当たりませんでした。

あくまで自分の予測として。
JR東日本の窓口で買った場合…ビューサンクスポイント
JR東海の窓口で買った場合…JALのマイル
EX-ICサービスで買った場合…JALのマイル

これでOKでしょうか? 正しい回答をご存じのかた、教えてください。


追記2:
もうひとつの航空会社提携Suica付きカード「ANA VISA Suicaカード」は
これまでは、ビューカードでも「タイプII」カードにあたるため、JR東海のEX-ICサービスの利用は
できなかったと思われます。でも、今回登場のプラスEXは三井住友カードの個人向けカードという
ことで、サービス対象になると思うのですが。これで正しいでしょうか?
(すみません、実物がないため、JR東海の「プラス・ナビ」が利用できないので、
プラスEXに申し込み可能かどうか確認がとれないのです)
あと、「ANA VISA Suicaカード」でプラスEXが利用できる場合、たまるポイントは
ワールドプレゼントで、それがANAのマイルに移行可能という解釈でよろしいですよね?


お読みいただきましてありがとうございます。次回もお楽しみに。
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