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京阪に続き、近鉄でもICOCAやICOCA定期券を発売 [電子マネー・QRコード決済]

皆さんこんにちは。じゅめいむこと、元祖・鉄子としても知る人ぞ知る
トラベルライターが本業の岩間昌子です。

なんてったって、基本、鉄子ですからね。
特に交通系電子マネーの情報では、他の追随を許してません(かな?)

それはともかく、ついこないだ、JR西日本の交通系電子マネーというかICカードの
「ICOCA(イコカ)」について、キャンペーンなどをお知らせしたばかりですが。

じつは先週末、さらにビッグなニュースが発表されてました。

近鉄におけるICOCAおよびICOCA定期券の発売について

リリースによると、近鉄とJR西日本はお互いの鉄道利用の利便性を向上させ、
いっそうの利用拡大をともに図る観点から、2012年秋を目標に
近鉄によるICカード(ICOCA)およびIC定期券の発売と、近鉄・JR西日本による
IC連絡定期券のサービスを開始することに合意したそうです。

特に注目したいのは、近鉄によるIC定期券(ICOCA定期券)の発売。
JR西日本との連絡定期券だけでなく、近鉄内にとどまる利用の定期券も
前払い式ICOCAでOKのようです。
*志摩線、内部線、八王子線、生駒鋼索線、西信貴鋼索線を除く近鉄全線で
ICOCA定期券が利用できるようになる予定です。

いや、近鉄といえば、立派なPiTaPa(ピタパ)陣営。
PiTaPaといえば、クレジットカードと結びつけた後払い式が特徴のICカードで
「スルッとKANSAI」に加盟している関西地区(岡山・静岡地区なども含む)の
私鉄や公営交通の多くで導入されていますが。
*そういえば近鉄の「JMB KIPSカード」は、PiTaPaカードがセットになっており
買い物等で貯まる「きっぴぃポイント」とJALマイルが相互交換できます。

その近鉄が、なぜにICOCAを!?

じつは、PiTaPa陣営のICOCA導入は、近鉄が初めてではありません。
2011年4月5日付の当ブログ記事でもお知らせしておりますが、昨年5月より
JR西日本で発売されている京阪電車京阪線とのICOCA連絡定期券を、今年6月から
京阪電車でも発売開始。そして同時に、京阪電車でICOCAやICOCA定期券
(京阪電車京阪線のみの利用でもOK)の購入ができるようになります。

PiTaPaについては、運賃割引制度がやや複雑なこと(定期だとかえって割高になるケースも)
などもあって、PiTaPaを使ったIC定期券を導入している会社や公営交通は、
さほど多くありません。

また、PiTaPaエリア内で異なる鉄道会社間に適用されるIC連絡定期券も
普及が進んでいるとはいい難く、かなり多くの人が磁気定期券を利用しているのが
現状と聞いています。

しかしPiTaPaはPiTaPaで「使わないかもしれないお金を前もってチャージしておくよりは、
使った分だけ後で払うほうがいい」という意見なども多く、合理性に富むPiTaPaを支持する人も、
決して少なくありません。

その一方で、入会審査なしですぐに使えるプリペイド式のとっつきやすさと、
相互利用エリアの拡大により、ICOCA人気も高まりつつあり、
PiTaPaエリア内のみの利用でも、後払い方式のPiTaPaをあえて使わずに、
チャージしたICOCAで乗車する人も結構いらっしゃるようです。

これらの声を背景に、ICOCAとPiTaPa、それぞれのいいとこ取りをねらい、
ICOCAのプリペイド(前払い)機能・定期券機能、PiTaPaのポストペイ(後払い)機能等、
お互いのシステムの便利なところを活用して、幅広いICカード連携サービスを
検討していくとも、リリース上で発表されています。

そういえば2年後には、ICOCA・PiTaPaほか10種類ほどのICカード乗車券が
相互利用できるようになるとの話。Suica・PASMOのような、ほとんど完全な相互利用化は難しくても、
ICOCAとPiTaPaの連携サービスはかなりのところまで進むかもしれませんね。


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