ANA、燃油サーチャージ大幅増と一部路線の減便・運休(2011年春) [主にANA]
昨日、2011年4月13日は、再開した仙台空港と羽田空港を結ぶ臨時便が運航を開始し
また、出資している格安航空会社(LCC)が関空拠点の国内・国際線計3路線を
申請したという、ANAにとってそれなりにめでたいことのあった日でしたが。
今日、ANAから発表されたプレスリリースは、一転して厳しい内容になっています。
それらについて、今回の記事ではお届けいたします。
1.国際線旅客「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」を改定
http://www.ana.co.jp/pr/11-0406/11a-005.html
ANAグループ(ANAとエアージャパン)は、本日2011年4月14日(木)、
2011年6月1日(水)以降の航空券ご購入分の国際線旅客「燃油特別付加運賃
(いわゆる燃油サーチャージ)」の改定を国土交通省に申請しました。
改定の基準となった、2011年2月から3月のシンガポールケロシン市場価格の
2カ月平均が1バレルあたり126.60米ドルに跳ね上がったことで、全体としては
各路線について大幅な増加となっています。
日本発の国際線区間燃油サーチャージ額(1旅客1区間片道あたり)
*2011年6月1日(水)以降の航空券発券分より適用
日本-欧州・北米(ハワイ除く)・中東 現行17,500円→改定後25,000円
日本-ハワイ・インド・インドネシア 現行11,000円→改定後16,000円
日本-タイ・シンガポール・マレーシア 現行8,500円→改定後13,000円
日本-ベトナム・フィリピン・サイパン 現行5,000円→改定後8,000円
日本-香港・台湾 現行4,500円→改定後7,000円
日本-中国(注) 現行2,500円→改定後7,000円
日本-韓国 現行1,500円→改定後2,500円
(注)日本-中国路線については、中国政府へ4,500円で申請中であり、
2011年4月14日現在、2,500円を適用
いやあ、路線によってはおよそ2倍とかいう、とんでもない値上がり幅になってますね。
震災などで苦境に立たされている旅行業界を助けようと思って、
あるいは、自分自身をリフレッシュさせようと思って、いざ、海外旅行を計画しても
これじゃ、二の足を踏んじゃいそうになりますよね。
ちなみに、燃油サーチャージは、座席を使用しない2歳未満の幼児を除く
すべてのお客様にご負担いただくもの。
マイレージ特典航空券ご利用の場合も、同額を払わなければなりませんよ。
まあ夏休み、少しでもおトクに旅をするには、燃油サーチャージ額は発券時点で
決まることからみて、極力、2011年5月31日までにチケット並びに旅行商品を
購入することをおすすめします。
*JALも早晩、おそらく同額で出してくるものと思われます。
2.東日本大震災に伴う、国内線および国際線の一部欠航について
http://www.ana.co.jp/pr/11-0406/11a-004.html
ANAグループでは、東日本大震災後の需要動向に対応し、東北地方への臨時便の設定や
機材の小型化、一部国内路線の欠航を実施して参りましたが、本日4月14日(木)、
4月18日(月)以降の国内線および国際線の定期便の一部を欠航させていただくことを
決定いたしました。欠航の対象便をご予約のお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、
何卒ご理解を御願い致します。
プレスリリースではこの文章の後、欠航便の対象路線として、国内線・国際線別に
一覧表の形で書かれてますが、これが「現行便数」と「欠航便数」の項目しかなく
結局どうなるか、わかりにくくなってますので、少し書き直した形で下にご紹介します。
欠航便の対象路線
国内線(2011年4月18日~5月31日、ゴールデンウィーク中除く)
東京(羽田)-札幌(新千歳) 現行16往復/日 → 期間中13~15往復/日
東京(羽田)-福岡 現行18往復/日 → 期間中16~17往復/日
東京(羽田)-沖縄(那覇) 現行10往復/日 → 期間中9往復/日
名古屋(中部)-福岡 現行12往復/日 → 期間中10往復/日
沖縄(那覇)-石垣 現行11往復/日 → 期間中9往復/日
福岡-沖縄(那覇) 現行9往復/日 → 期間中8往復/日
国際線(2011年5月9日~5月31日)
東京(成田)-ソウル(仁川) 現行7往復/週 → 期間中0往復/週
東京(成田)-北京 現行14往復/週 → 期間中7往復/週
国内線はそんなに本数は減りませんが、衝撃的なのは国際線。
なんと、成田-ソウル(仁川)は、ゴールデンウィーク後、3週間ほどは
事実上運休となってしまうのです。
(まあ、羽田-金浦があるからいいじゃないかと思っても…)
また、成田-北京が同じ期間に半減してしまうのも、なかなか痛い話です。
これまでの運航計画を見直さなければならないほどの、未曾有の大災害。
当面は復興を目的に、東北地方へ持てる力を集中的に注がなければなりませんし
ほかにも自粛とまではいかなくても、不要不急の航空機利用を避けようという動きがあったり
何しろ、外国人旅行客が大幅に減少していたりなど、やむをえない面もありますが。
それでもいつしか、元に戻るといいのですけどねえ。その日はいつ来るのでしょうか。
また、出資している格安航空会社(LCC)が関空拠点の国内・国際線計3路線を
申請したという、ANAにとってそれなりにめでたいことのあった日でしたが。
今日、ANAから発表されたプレスリリースは、一転して厳しい内容になっています。
それらについて、今回の記事ではお届けいたします。
1.国際線旅客「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」を改定
http://www.ana.co.jp/pr/11-0406/11a-005.html
ANAグループ(ANAとエアージャパン)は、本日2011年4月14日(木)、
2011年6月1日(水)以降の航空券ご購入分の国際線旅客「燃油特別付加運賃
(いわゆる燃油サーチャージ)」の改定を国土交通省に申請しました。
改定の基準となった、2011年2月から3月のシンガポールケロシン市場価格の
2カ月平均が1バレルあたり126.60米ドルに跳ね上がったことで、全体としては
各路線について大幅な増加となっています。
日本発の国際線区間燃油サーチャージ額(1旅客1区間片道あたり)
*2011年6月1日(水)以降の航空券発券分より適用
日本-欧州・北米(ハワイ除く)・中東 現行17,500円→改定後25,000円
日本-ハワイ・インド・インドネシア 現行11,000円→改定後16,000円
日本-タイ・シンガポール・マレーシア 現行8,500円→改定後13,000円
日本-ベトナム・フィリピン・サイパン 現行5,000円→改定後8,000円
日本-香港・台湾 現行4,500円→改定後7,000円
日本-中国(注) 現行2,500円→改定後7,000円
日本-韓国 現行1,500円→改定後2,500円
(注)日本-中国路線については、中国政府へ4,500円で申請中であり、
2011年4月14日現在、2,500円を適用
いやあ、路線によってはおよそ2倍とかいう、とんでもない値上がり幅になってますね。
震災などで苦境に立たされている旅行業界を助けようと思って、
あるいは、自分自身をリフレッシュさせようと思って、いざ、海外旅行を計画しても
これじゃ、二の足を踏んじゃいそうになりますよね。
ちなみに、燃油サーチャージは、座席を使用しない2歳未満の幼児を除く
すべてのお客様にご負担いただくもの。
マイレージ特典航空券ご利用の場合も、同額を払わなければなりませんよ。
まあ夏休み、少しでもおトクに旅をするには、燃油サーチャージ額は発券時点で
決まることからみて、極力、2011年5月31日までにチケット並びに旅行商品を
購入することをおすすめします。
*JALも早晩、おそらく同額で出してくるものと思われます。
2.東日本大震災に伴う、国内線および国際線の一部欠航について
http://www.ana.co.jp/pr/11-0406/11a-004.html
ANAグループでは、東日本大震災後の需要動向に対応し、東北地方への臨時便の設定や
機材の小型化、一部国内路線の欠航を実施して参りましたが、本日4月14日(木)、
4月18日(月)以降の国内線および国際線の定期便の一部を欠航させていただくことを
決定いたしました。欠航の対象便をご予約のお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、
何卒ご理解を御願い致します。
プレスリリースではこの文章の後、欠航便の対象路線として、国内線・国際線別に
一覧表の形で書かれてますが、これが「現行便数」と「欠航便数」の項目しかなく
結局どうなるか、わかりにくくなってますので、少し書き直した形で下にご紹介します。
欠航便の対象路線
国内線(2011年4月18日~5月31日、ゴールデンウィーク中除く)
東京(羽田)-札幌(新千歳) 現行16往復/日 → 期間中13~15往復/日
東京(羽田)-福岡 現行18往復/日 → 期間中16~17往復/日
東京(羽田)-沖縄(那覇) 現行10往復/日 → 期間中9往復/日
名古屋(中部)-福岡 現行12往復/日 → 期間中10往復/日
沖縄(那覇)-石垣 現行11往復/日 → 期間中9往復/日
福岡-沖縄(那覇) 現行9往復/日 → 期間中8往復/日
国際線(2011年5月9日~5月31日)
東京(成田)-ソウル(仁川) 現行7往復/週 → 期間中0往復/週
東京(成田)-北京 現行14往復/週 → 期間中7往復/週
国内線はそんなに本数は減りませんが、衝撃的なのは国際線。
なんと、成田-ソウル(仁川)は、ゴールデンウィーク後、3週間ほどは
事実上運休となってしまうのです。
(まあ、羽田-金浦があるからいいじゃないかと思っても…)
また、成田-北京が同じ期間に半減してしまうのも、なかなか痛い話です。
これまでの運航計画を見直さなければならないほどの、未曾有の大災害。
当面は復興を目的に、東北地方へ持てる力を集中的に注がなければなりませんし
ほかにも自粛とまではいかなくても、不要不急の航空機利用を避けようという動きがあったり
何しろ、外国人旅行客が大幅に減少していたりなど、やむをえない面もありますが。
それでもいつしか、元に戻るといいのですけどねえ。その日はいつ来るのでしょうか。