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香港鉄道旅(1)14年前のICカードが復活 [旅行]

2017年6月16日。前日の15日に誕生日を迎えた私は、羽田空港を飛びたつJAL便の乗客となっていました。
行き先は香港。9年ぶりの海外旅行の始まりです。

前回の記事に書いたように、今年8月でパスポートの期限が切れる前にぜひ、そのパスポートで、
2008年の台湾旅行に続く2度目の海外旅行を実現したいと思い
残存期間の関係で行ける場所は限られていましたが、その中から香港を選び
14年前、2003年の旅で果たせなかった「鉄道乗りつぶし」を完遂しようと。

…まあ実際は、予算やスケジュールの関係で、「完璧な」完乗は難しい状態でしたが
中国「本土」との境界駅まで行くことは諦め(どうせ証拠の写真撮影もできないし)
また、遊園地内の乗り物(香港ディズニーランド、海洋公園など)も対象外とし
それ以外の、MTR(港鉄公司)が運営する地下鉄、東鉄、西鉄、軽鉄(LR)や
香港島中心部を走る有名な2階建て路面電車(トラム)、そして夜景の名所、
ビクトリアピークと麓を結ぶケーブルカー(ピークトラム)にはできるだけ乗ろうと。

日本を発つ日は、梅雨の時期というのに、青空も見えていました。
本格的な国際線ターミナルが完成してから、初めての羽田発国際線利用となりましたが
なんて気持ちのいい空なんでしょう!

偶然にもたまっていたJALの1万マイルで、日本-香港間の片道特典航空券に引き換え。
整備の都合もあって、定刻より1時間ほど遅れ、午前11時過ぎにテイクオフ。

初めの頃は天気もよく、富士山が見える旨アナウンスもあったけど、ほどなく食事。
「でも今って、エコノミークラスは魚とか肉とか、選べなくなってるの?」
有無をも言わさず運ばれたのは、炊き込みご飯をメインにした和風のメニュー。

あと久しぶりに国際線を利用して驚いたのは、映画やビデオ、オーディオなどの
エンタメサービスが充実していたこと。
何しろ洋楽もJポップスも、年代別(1960年代とか70年代とか、おおよそ10年区切りで)に
ラインナップされ、個々の好みにより合ったチャンネルが選択できるように
(でもこれ言い換えれば、昨今は世代を超えたヒット曲が出にくくなってるってことだよね?)。

そんななかで私は、昨年のヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を、初めて
(テレビ放送のときは一度も見たことがなかった)1~3話まで鑑賞。
少女漫画のノリを知ってる人なら、充分に楽しめる内容でした。
あとは、麻雀パズルゲームの「上海」をチョコチョコと。

いったん窓にブラインドが下ろされたので、わからなかったけど
目的地に進んでいくうちに、空模様は怪しくなっていました。
そう、話には聞いてたけど、香港もこの時期は雨期にあたり決して、天気はよくないことを。
*そのときは数日前に台風が到来していたという話だったし

現地悪天候のため、アプローチに制限がかけられるとアナウンスがあり
何周か旋回の末、やはり定刻より1時間以上遅れ、午後3時近くにやっと着陸。
天気は予想していたよりも悪くなく、むしろ薄日さえさしていたほど。
(でも後で考えれば、香港滞在中はこのときが一番マシな天気だった)

荷物は預けてなかったけど(ショルダーバッグとボストンバッグひとつずつ、肩にかけていた)、
機内で入国審査カードを書いてなかったこともあり
空港内で用紙の置き場所を探し、なんとか書いて審査場へ。

しかし。結構時間をかけて、係員は私のパスポートを見ているのです。
おかしいな。前述のように、パスポートの押印は9年前の台湾の一度きり。
2003年の香港だって、出国手続きに手間取り、空港内を走って、日本行きの飛行機の
最後の客となったけど、そんなにメチャクチャ遅れたわけじゃなかったし。
そういう記録って普通は残ってないでしょ?

と思ったら、係員がパスポートと一緒に返してくれたのは、
「今年の8月13日までしか香港には滞在できません」という紙。

パスポートの残存期間が「入境時1カ月+滞在日数以上」あればOK、という貴重な条件により、
数少ない渡航可能地から香港を選んだのに。
いくら条件をクリアしてるとはいえ、残存約2カ月というギリギリじゃあ
たっぷり残ってる人に比べて、制限かけられるのは無理もないか。

とにもかくにも、なんとか入境。
その次はガイドブックの「日本よりも現地での両替がトク」というアドバイスに従い
1万円を658香港ドルに両替。

続いては、MTRのチケット売り場に行き、「エアポートエクスプレス・トラベル・パス」という
お得なチケットを、クレジットカードで購入。
このパス、空港と市内を結ぶエアポートエクスプレスという列車に乗れて、
そのうえ、最初の乗車時から72時間(まる3日間)、MTRのほとんどの路線に乗り放題という優れもの。

いいですか、香港の街ナカから郊外に張りめぐらされた、地下鉄、東鉄、西鉄、軽鉄のほぼ全て
(中国本土との境界駅乗り入れを除く)に、このパス1枚で乗れるんですよ!
新たなチャージは不要でね。
ちなみに私はエアポートエクスプレス片道1回分付きの250香港ドルのパスを購入。
片道2回分(往復)だと350香港ドルね。

さらに私は考えていたことがありました。
14年前の香港旅行の際買い求めていた、「オクトパス」というICカード。
ひょっとしたら使えるかなあ、と、今回の旅に持ってきていたのです。

日本の首都圏にSuicaが普及するより前から、香港の街ナカで交通機関はもとより、
買い物など、電子マネーとしても利用できるようになっていたオクトパス。
私も買って使いましたが、スケジュールのまずさから、結局乗りつぶしの夢は果たせず
若干のチャージ分も残したままで日本に持ち帰っていました。
今回の旅でも使えたら御の字かと。

ちなみに、「エアポートエクスプレス・トラベル・パス」にも新たにチャージすれば
オクトパスとして、トラムやピークトラムに乗れたり、買い物にも使えたりします。
でも私は、もし14年前の「オクトパス」が復活したら、トラベルパスはMTRの路線乗車専用、
オクトパスはそれ以外の交通機関や買い物にと使い分けてみようと思ったのです。

試しに、近くにあった使用履歴がチェックできる機械に「オクトパス」をかざして…。
あ、2003年の日付で、ズラズラと画面に表示されるではないですか!
つまり、まだ「有効」らしい。ホントに若干だけどお金も残っていたし。

でもこのままでは、ロックされた状態で使えないので、係員に頼んでロックを解除してもらい、
同時に残金は期限切れで無効となりましたが、まっさらな状態で、14年前の「オクトパス」が
見事によみがえったのです。

私は新品同然になった「オクトパス」に両替したばかりの香港ドルのおよそ半分、300香港ドルを
チャージし、エアポートエクスプレスに乗り込みました。14年ぶりの香港鉄道旅、出発進行!


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