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消費税8%時代の電子マネー(2)二強に挑む新・流通系電子マネー [電子マネー・QRコード決済]

チャージして使うプリペイド式電子マネーのなかでも、今、一番勢いがあるのが流通系。
セブン&アイグループの「nanaco(ナナコ)」、イオングループの「WAON(ワオン)」が
二大勢力として、しのぎを削っています。

特にnanacoに関しては、これまではセブン-イレブンやイトーヨーカドーなど、
グループ内の店が利用の中心で、グループ外の店への展開はあまり積極的には
行なってこなかったのですが、2013年3月には、ついにANAのマイルとnanacoポイントとの相互交換が、
発表から6年の時を経て実現の運びに。
その後、三井住友カードがnanacoの加盟店開拓に乗り出すことを発表したり(2013年11月)、
広島のゆめタウンで使える電子マネー「ゆめか」と「nanaco」の相互トライアルを開始、
ゆめタウンでのnanaco導入に続き、広島市内のセブン-イレブンの一部店舗でゆめかの
利用をスタートさせる(2013年12月)など、どちらかといえば「内向き」だった戦略を
転換しようとする動きがみられます。

その一方で、早くからファミリーマート、ヤマト運輸、マクドナルド、吉野家、ビックカメラなど、
グループ外企業にも積極的に展開、バリエーションに富むWAONカードを発行してきた
イオングループも、うかうかしてはいられない立場に。
グループ内の店を対象に、WAONを使うとポイントや、提携するJALのマイルが
普段の倍付けされるキャンペーンをしょっちゅう行なってますが、
地域や店舗ブランドによって、キャンペーンに参加できるチャンスにあからさまな差が。
おまけに、JALカードによる「JMB WAON」へのチャージでマイルが付与されるサービスが
予定通り2014年3月で終了してしまうと、相当数のJMB WAONユーザが離れていくのではないかという
不安も拭えません。

さらに気になるのが、これら二強に挑む、第三勢力の存在。
例えば、名古屋・東海地区を中心にスーパー「アピタ」「ピアゴ」「ユーホーム」などを
運営しているユニーグループは、2013年11月より、これらのお店で使える独自電子マネー
「ユニコカード」の取り扱いを開始。アピタには、すでに楽天Edyが導入されてますが、
流通系の特徴である「わかりやすさ」をモットーに、グループ内での利用に特化した
ユニコカードを開発したものと思われます。

このユニコカード、カード発行手数料は100円(税込)。200円ごとに1ユニコポイントが貯まります。
また、アピタ・ユーホームでは毎月19・20日、ピアゴでは毎週金曜日にユニコカードを使うと
5%オフになる「ユニコ会員さま5%off感謝デー」を実施。
お客様登録をしておくと、ユニコポイントが500ポイント貯まるごとに、自動で500円分の
ユニコ電子マネーをユニコカードに加算してくれます。
(登録がないとポイントが貯まっても自動交換はなし)

今のところ、ポイントの使い道は電子マネーへの交換のみ。
クレジットチャージも不可とのことですが、2014年秋には、全国に店舗を展開するコンビニの
サークルK・サンクス(こちらもユニー系)にも導入とのこと。さらなる発展が期待されます。

このほかにも、中小のスーパーで電子マネー化されたポイントカードを発行しているところが
少なからずあるようですが、私自身はなかなか情報を得ることができません。
これらは、合併や提携などで二強と系列化されたりすると、nanacoやWAONと相互利用、
あるいは呑み込まれて、nanacoやWAONに一本化ということもあるかもしれませんが
しばらくはお客様囲い込みというか、限られた店でのみ使える
地域に密着した形の独自電子マネーとして存続していくと思っています。


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