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2013年JAL見学会レポート [主にJAL]

昨年も同じ頃に参加させていただきましたが、今年もまた、アフィリエイト広告で
お世話になっておりますリンクシェア企画の「JAL見学会」に参加。
昨日(2013年2月16日)行なわれました見学会の模様をレポートしたいと思います。

今年の見学会のテーマは、「空港でのお仕事見学」「国内線ファーストクラス」
一般のかたはまず見ることができない、パイロットとキャビンアテンダント(CA)の
出発前ブリーフィングや、グランドスタッフ、オペレーションコントロール(航務)の仕事を見学。
さらに、国内線ファーストクラスのお客様やJALマイレージバンク(JMB)上級会員のかたが
利用できるふたつのラウンジ見学や、国内線ファーストクラスの機内食の試食まで体験できるという、
盛りだくさんのスケジュールです。

昨年は救難訓練体験もあったため、見学会には「パンツルックや運動靴でお越しいただく」ことが
条件として課せられましたが、今年はその真逆で「上得意のお客様が実際にくつろいでいるラウンジに
お邪魔させていただく」ので、「極端にカジュアルな服装(Tシャツ、短パン、穴あきジーンズなど)は
ご遠慮ください」と案内がありました。

というわけで、着飾って行ったわけではありませんが、何しろタイトなスケジュール。
自分たちもくつろぐだけの時間が取れず、また、テーマがテーマだけに保安上の問題や、
個人情報の問題(ラウンジ内のお客様など)等あって、写真撮影がいつにも増して禁止・制限されたため、
写真の掲載点数が少なく、またあわただしいなかで撮った画像が過半を占め、
画質などお見苦しい箇所も多々ありますことをご承知おきください。

さて、昨年と同様の、快晴に近く晴れ渡った空だけど、冷たい風が強く吹く天候のもと向かったのは、
通称「オペセン」と呼ばれる、JALの羽田オペレーションセンター。
昨年救難訓練を行なった建物は、一般のかたはまず立ち寄らない場所にありましたが
今回のオペセンは何のことはない、羽田空港国内線第1ターミナルのすぐお隣。

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ただし、入退館には厳しいセキュリティチェックが課せられます。
私たちも2種類、さらに場所によっては3種類のIDカードをお借りしまして
建物内、あるいは第一ターミナルとの間を行き来して。
「1枚でも紛失すると、口では言い表せないほど(!)大変なことになりますから」と
スタッフから事あるごとに注意が飛びました。

それにしてもいい天気でしたね。説明を受けた部屋の窓からは、スポットで翼を休めるJALの飛行機や、
滑走路へと向かうワンワールド塗装の飛行機など。
あんまりゆっくり撮れる時間はありませんでしたが。

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多数の応募者のなかから選ばれた18名のブロガーは、スタッフ等含め4組のグループに分かれ、
グループごとにそれぞれの部署を見学するという段取り。
まず私たちが向かったのは、航務部のステーションコントロールセンター(SCC)。
天王洲のJAL本社にオペレーションコントロールセンター(OCC)があるそうですが
SCCはさしずめ、OCCの空港支所、といったような位置づけ。

ここでは空港のエプロン(駐機場)やスポットに駐機している飛行機の管理や、発着に関する業務、
あるいはOCCから流された飛行計画をパイロットとやりとりしたり、
無線席では、運航状況や発着時の状況(例えば、飛行機の揺れに関すること)などの情報を得たり。
急病人に対する救急要請なども、OCCからもらったりするそうです。

これらのことを一日あたり、国内線193便、国際線13便、合計206便について行なうわけですから、
担当者にとっては気の抜けない業務が続くことになります。

航務部にはもうひとつ、LP(ロードプラン)、ウエバラ(ウエイト&バランス)に関する
セクションもあります。前述のオペレーション関係とは資格・免許が異なるため
仕事に就ける社員は限定されますが、1割のかたは両方に関わる資格をお持ちとのこと。
また、無線関連の資格はほとんどの社員が持っているそうです。

LPとは簡単にいえば、積み荷を飛行機のどこにどのように積むかを決める仕事のこと。
貨物スペースにも間取り図があって、例えばコンテナの積み場所とかもあらかじめ決められていたり、
手荷物やペットなどはバラ積みの「バルク」という部屋に入れたり。
もちろん、ただ漫然と積んでいるわけではなく「安全性・定時性の確保」「危険物や動植物の隔離」
「スペースの有効利用」「現場作業の安全性・効率性」を常に考えながら、仕事をしているそうです。

ウエバラではさらに、重量の調整を行ないます。
これも手荷物だけではなく、お客様の重量、ズバリ「体重」も考慮に入れて実施。
むろん、体重を実際に量る時間はないので、大人ひとりあたり70キログラムとカウント
(力士の団体などの場合は、それに応じた配慮も)。
飛行機は左右よりも、前後のバランスのほうが大事とのことでした。

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次はパッと華やかに、客室乗務員のブリーフィング。
写真で彼女たちが真剣に見つめているのは、緊急避難の際のビデオ。
厳しい訓練もあるし、すでに頭の中にたたき込まれているのではないかと思うのですが
空港でのブリーフィングのたびに、欠かさずチェック(最低でも1日1回~)。
見るたびに手順を確認し、気を引き締めるそうです。
このような安全確認のほか、お客様情報の確認(共有)もブリーフィングで行なわれます。

また自学習スペースは、新人さんたちの勉強のほか、スタンバイ要員の待機場所としても使われています。
新人さんの決意表明が壁に貼られていたのが、印象的でした。

あと、ちょっと感動したのが、お客様の声や乗務員どうしの声を共有する「Vステーション」。
国際線・国内線それぞれ、サービス情報や入国書類の書き方、機内販売の商品、
観光案内(例えば「富士山はどちらに見えるか」など)等々が掲示されたりファイリングされたりして、
客室乗務員は自分が乗務する便に必要な情報をピックアップし、すぐさま確認することができます。
なかには、お客様や客室乗務員がお礼の言葉を書き込んだりできる「サンクスカード」や
ママさんCAが使わなくなった子ども用の絵本を機内用に提供できたりする箱もあったり。

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CAの次はパイロット。SCCの一角にあるディスパッチスペースでは、機長と副操縦士が
搭乗便ごとにふたり一組で、ディスプレイに表示されている天気図をチェック。
テーブルには、白い紙にプリントアウトされた「フライトプラン」が。
天王洲のOCCから発信された気象や空港施設などの情報を、コンピュータと白い紙の
双方で確認するわけです。

風の強さのノットや、重量のポンド、GMT(世界標準時)からの時刻の換算、
タービュランス(乱気流)の強さなど(数字が大きいほど揺れる)
一般のかたにはなじみのない単位に対しても、パイロットは画面や紙に表示された情報を見て、
瞬時に状況判断しなくてはなりません。

正直、もっとピンと張りつめた空気が流れているのかと思ってましたが、
「和気あいあい」といえば語弊があるけど、終始明るく、和やかに。
安全運航はもちろん基本ですが、コクピットクルーの仕事はチームワークが大事。
お互いに信頼関係が求められているのです。

そして、旅客部(JALスカイ)は、グランドハンドリング関係を担当。
国内だけで総勢600名のスタッフが、早番・遅番に分かれて勤務。
出発便、到着便に関する乗客の人数や、荷物の数はもとより、持主不明の荷物の確認や
ハンディキャップのあるお客様やお子様ひとり旅の細かい情報も、ここでやりとりします。

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面白かったのは、ノーショー(搭乗手続きは行なったが、乗り込まないお客様)の捜索というか、
「追っかけ」。何しろ今は、技術の進歩などもありまして、監視というわけではありませんが
「このお客様は、ICカードによる手続きを済ませた」「手荷物検査を終わって、出発ゲートをくぐった」
「今はラウンジでくつろいでいる」などの情報が、端末を通して逐一わかるように。
そのあたりのタイミングを見て、お呼び出しアナウンスを行なったりします。
何しろ、飛行機は「定時運航」が原則ですから、遅れた場合の原因もきちんとチェックし
次のフライトにつなげていく必要があるのです。

オペセンを後にし、次は空港内のラウンジへ。
今回見学したのは、JMB上級会員が対象の「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と
JMB上級会員に加え、国内線ファーストクラス利用者も入れる「サクララウンジ」。
ほぼ陸マイラーの私は、後者は利用する機会がめぐってくるかもしれませんが
前者はまず、利用することはないでしょう。ですからこの見学会が唯一無二のチャンス。

先に見学したダイヤモンド・プレミアラウンジの第一印象は「とにかく広い!」
モノトーンで統一されたラウンジ内には、シェードを通して日の光が差し込み、いたって静か。
くつろぎスペースは高い壁で仕切られ、イスの位置が低いため
立っていてもほかのお客様の頭が見えることは、まずありません。
プライベート空間がしっかり確保されているといえるでしょう。

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それに比べ、サクララウンジは広さこそダイヤモンド・プレミアと同じくらいですが
似ているようでいて、雰囲気が若干違う…サクラのほうが、いくぶんカジュアル。
イスの造りもちょっとクラシカルなタイプで、少し堅め(ダイヤモンド・プレミアのイスはフカフカ)。
なお、サクララウンジは3,000円払えばファーストクラス以外のかたも利用できますし、
レディースラウンジやこどもラウンジも併設されています。

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最後は、国内線ファーストクラス機内食の試食タイム。
この日は、17時以降出発便で出される、北九州の千草ホテルと提携した夕食メニューが登場。
メインは「鶏肉(華味鳥)のグリエ トマトソースと大葉春菊のジェノベーゼ」。
そのほか「若松産キャベツ、蛸と謹製千草ホテルドレシングマリネ」
「雲丹のコロッケ 山葵風味タルタルソース」、ブレッドなどを味わいました。

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それがアナタ、国内線だからといってあなどるなかれ、とにかくおいしかったです!
量こそ控えめですが、旬の素材を用い、ていねいに作り上げているという心遣いがわかって。
なんでも、国内線ファーストクラスは、10日ごとにメニューを替えているとか!
(国際線は3カ月ごと)JALホームページにも、3カ月分のメニューが掲載されてますよ。

食事の途中には、2013年度上期(具体的な日程は未定)に導入が予定されているJAL新制服のお披露目も。
今回はCAさんのみでしたが、丸山敬太氏デザインの制服は、濃紺を基調としたジャケットと、
ワンピースを採用(セパレートタイプ全盛の昨今にあって、ワンピースは久しぶり!?)。
スカートのプリーツや、赤がアクセントに入ったジャケットの背中の裾の部分などに
動きやすい工夫が凝らされ、大きく深いポケットがあしらわれるなど、
機能性を重視したつくりになってます。
また、制服はグループ6社統一デザイン。色違いのスカーフで、各社を表現するそうです。

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*手ぶれのひどい写真ですが、CAさんの表情がよく出ていたので

今回もいろいろな話がうかがえて、とても有意義なひとときを過ごすことができました。
JALとリンクシェアの皆さんには、貴重な時間を割いてくださいまして、本当にありがとうございます。
心からお礼申し上げます。
そして、来年も同様の見学会がありましたら、再度参加を申し込みたく思っております。

こういうことがあるたびに、空の旅への思いがふつふつと強くなり
トラベルライターへの一日も早い復帰を願う私がいるのだけれど、現実に戻れば…(泣)
でもどんなに時間がかかっても、夢は絶対にかなえてみせる!

<JAL国内線ファーストクラスのご案内>
・就航路線は東京(羽田)-福岡、札幌(新千歳)、大阪(伊丹)、沖縄(那覇)
・専用セキュリティレーン、ラウンジサービス、優先搭乗案内、手荷物の優先返却
・シャルル・オスマン・ブリュット(シャンパン)、森伊蔵(芋焼酎)なども用意
・予約可能運賃には制限があるが、当日空席がある場合は全ての運賃で+8,000円で利用可
・普通席しか出張経費で認められてない場合でも、ファーストクラス・クラスJ分を別決済にできる
通称「自腹」機能あり。購入方法選択画面で選択可。普通席のみの領収書発行もOK!
・区間マイルの50%をさらに加算
・現在、「JAL×星野リゾート日本旅キャンペーン」などのキャンペーンも実施中!
国内線ファーストクラスの詳細は、こちらのページをご覧ください。
http://www.jal.co.jp/inflight/dom/f/

<ビッグニュース!>
土日限定!4月6日ご搭乗分より、東京(羽田)-大阪(伊丹)線が前日予約でも10,000円から設定!


お知らせ
諸事情あり、今後は当ブログの更新を控えたいと思っております。
(ブログをやめるとか、長期休業するという意味ではありません)
これからはマイペースで、時々顔を出し、ほかのかたの後追いになるかもしれませんが、
自分なりのスタイルで情報を発信していきたいと思っています。
今後とも応援、よろしくお願いいたします。

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