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Suica,TOICA,manaca,SUGOCA,WAON(2010年8月) [電子マネー・QRコード決済]

時々やっている、複数の電子マネーをまとめての最新情報のご紹介。
「あれ、聞いたことのない名前が混じってる…」って思ったかた、
まずは読んでみてください。


1.SuicaとTOICAとmanaca、2012年より順次、相互利用が可能に!

JR東日本の「Suica(スイカ)」と、JR東海の「TOICA(トイカ)」
そして名鉄や名古屋市交通局等が2011年2月からの導入を予定している
「manaca(マナカ)」

これらの電子マネー機能を兼ねたIC乗車券について、本日、関係各社より
「IC乗車券の相互利用サービスの実施について」と称するリリースが出ました!

内容は以下のとおりです。

○平成24年(2012年)春めど
 ◆「TOICA」と「manaca」の乗車券機能の相互利用(*1)及びIC連絡定期券の発行(*2) 
   *1 自動改札機等での運賃の自動精算、自動券売機でのチャージ等が相互に可能に
   *2 TOICA、manacaにJR東海とmanaca導入事業者間の連絡定期券の付加が可能に

○平成25年(2013年)春めど
 ◆「manaca」と「Suica」の乗車券機能の相互利用
 ◆「TOICA」、「manaca」、「Suica」の電子マネー機能の相互利用(*3)
   *3 各加盟店での電子マネーによるお買い物が相互に可能に

なお、Suica-TOICA間についてはすでに、IC乗車券、電子マネーとも相互利用が可能
なっています。

いうなれば、TOICAとmanacaの関係は、関東のSuicaとPASMOの関係みたいな
ものですね。ただしPASMOの場合は、デビューと同時にSuicaと乗車券・電子マネーとも
相互利用が可能になったのに、manacaのほうは。

2011年2月(予定)…manacaデビュー、この時点では相互利用できるIC乗車券はなし

2012年春(予定)…manacaとTOICA、乗車券の分野で相互利用化

2013年春(予定)…manacaとTOICAとSuica、乗車券・電子マネーとも相互利用化

なんというか、いっぺんにやればいいと思うのに、なんたる小出し!
まあいろいろ事情はあるんでしょうが、とにかく東海地方においても
IC乗車券サービスが急速に進むことは確実な状況に。

名鉄サイト内にある「ICカード《manaca》の概要~当社の展開構想~」によれば
なんでもmanacaのポイントサービスは「マイレージポイント」と名づけられ
航空マイルをためている人にとっても、親しみやすい名称になるようですし
ひも付けできるクレジットカードが明らかになってくれば、相互利用を武器にして
manacaエリア外にお住まいの人にも、おすすめできるIC乗車券になるかもしれませんね。


2.TOICAとSUGOCA、2011年春から相互利用サービス開始!

またまたTOICAの話。で、こちらはJR九州の「SUGOCA(スゴカ)」との相互利用化に
なるのですが、やはり本日、発表がありました。

TOICAとSUGOCAの相互利用サービスの実施について
http://jr-central.co.jp/news/release/nws000575.html(JR東海)

東海旅客鉄道株式会社(JR東海)と九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は、
JR東海の「TOICA」とJR九州の「SUGOCA」の相互利用サービスを、
平成23年春、つまり来年(2011年)春に開始することに合意しました。

◇「TOICA」または「SUGOCA」のいずれか1枚をお持ちいただければ、
それぞれのICサービスエリア内の在来線が便利にご利用いただけます。

◇電子マネーについても、「TOICA」または「SUGOCA」のいずれか1枚を
お持ちいただければ、それぞれの電子マネー加盟店でのお買いものが便利になります。

また、すでに発表済みであるJR西日本「ICOCA」とJR九州「SUGOCA」との
IC乗車券および電子マネー相互利用が、平成23年春に開始されることと合わせて。
*当ブログでも2009年11月26日付の記事で紹介

◇博多駅及び小倉駅の新幹線乗換改札口においても、「EX-ICサービス」や
新幹線の紙のきっぷと「TOICA」や「SUGOCA」等のIC乗車券を組み合わせて、
そのまま自動改札機をお通りいただけるようになります。
これにより、首都圏~東海圏~近畿圏~岡山・広島圏~北九州・福岡圏間のご旅行が
ますます便利になります。

※サービスの開始日や具体的内容については、まとまり次第、お知らせします。

いや、これこそまさに「太平洋ベルト地帯」ってやつ!?(なんか懐かしい響きが…)

つまり、「TOICA」「ICOCA」「SUGOCA」は2011年春、九州新幹線の全線開通とともに
一挙に相互利用化されるってこと!(いずれもSuicaとはすでに相互利用化済み)

と書くと、喜ばしい限りのように思えますが、どうにも気になるのは
相互利用化というのが、JR同士の連携にとどまっていて、
例えば首都圏のPASMO(パスモ)とか、関西の「PiTaPa(ピタパ)」とか
九州の「nimoca(ニモカ)」「はやかけん」とか、あるいは1.で述べた
東海エリアの「manaca」などは、同じ地域のJRのIC乗車券とは相互利用化、あるいは
相互利用化が予定されていても、ほかの地域のIC乗車券とは、その計画がなく…。

なんかこういうのって、JR圧倒的に有利って感じで、ふに落ちないところも。
いや、システムの異なるPiTaPaなどは難しいかもしれませんが、プリペイドが基本である
その他の非JR系のIC乗車券も、他地域のそれと積極的に相互利用化が図られないかなあ。
そうでないと、不当競争って感じがしなくもないんですけど。


3.マルナカでWAONが使えるように!?

今回取り上げるなかで唯一、交通系電子マネーではないWAON(ワオン)
イオンが運営している流通系電子マネーで、イオングループのほかファミリーマートや
吉野家、ヤマト運輸、マクドナルド、JAL系の空港売店「BLUE SKY」などで使えます。

また、一般のWAONカードやモバイルWAONではWAONポイントがたまりますが、
JALマイレージバンクに結びつけた「JMB WAON」「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」
「モバイルJMB WAON」では、ストレートにJALマイルをためることができ
JALマイラーにも人気の高い電子マネーとなっています。

で、そのWAONが、マルナカでも使えるようになるかも!? という話。
「えっ、マルナカってどこのお店?」とおっしゃるかた。
マルナカは香川県高松市に本社をもつスーパーマーケットチェーンで、グループ企業に
山陽マルナカ(本社岡山市)があり、すなわち、中四国地方に店舗網を広げる
大手スーパーといえるでしょう(CMキャラクターがともさかりえさんなんですね)。

そのマルナカと山陽マルナカ、イオン、そして三菱商事が共同で
4社間の包括業務提携に関するお知らせを出しました。

今日の日経新聞夕刊(一面)によると、イオンとマルナカグループは
プライベートブランド商品の開発や、電子マネーの活用などで
包括的に協力するということで。
マルナカグループの店にWAONが導入される可能性も、濃厚といえそうですね。

つい先日お伝えしました、九州を地盤とするコンビニ「エブリワン」が
ANAマイレージクラブと結びつけた電子マネー「Edy(エディ)」を使うと
通常の2倍マイルがたまる「Edy マイルプラス」に加盟した話をもち出すまでもなく
セブン&アイの「nanaco(ナナコ)」、イオンの「WAON」、楽天の「Edy」など
一大流通グループが主導する電子マネーは、大手スーパーや全国規模のコンビニへの
導入が飽和状態を迎えつつある今、地方の有力店との提携も強化する方向にあるようです。

JRグループ、あるいは同一地域間で「相互利用化」を図る交通系電子マネーと、
地方にまで手を広げて、それぞれの勢力拡大に火花を散らす流通系電子マネー。
いずれにしても今後の電子マネー相関図は、様変わりする可能性を秘めていると
いえそうです。

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